戸田恵梨香“激アツ” 朝ドラ「スカーレット」開始

炎と向き合うヒロイン演じる戸田恵梨香(C)NHK

女優戸田恵梨香(31)が主演する、NHK連続テレビ小説「スカーレット」(月~土曜午前8時)が30日、スタートした。

滋賀県甲賀市信楽を舞台に高度成長期に懸命に生きる女性陶芸家の波瀾(はらん)万丈な人生を描く。第1話のプロローグシーンでは、ヒロインが自身の窯からふき出す1200度の炎と向き合う“激アツシーン”から始まった。

劇中で火をふき上げていた大きな焼物窯は、ドラマのために制作チームがつくったオリジナル。番組関係者の間で「スカーレット窯」と呼ばれている。焼き物窯の古い型式の1つである「穴窯」になっている。

当初は特殊効果で再現することも検討されたが、リアリティーを出すため、本物の窯をつくり、火をたくことを制作陣が決断した。 窯の中の炎の温度は1200度。撮影では、炎が噴き出す「スカーレット窯」と向き合った戸田は「窯の温度を1200度まで上げるということは聞いていましたが、実際、そこに立ってみると、もう熱すぎて。距離があってもやけどしそうになるくらい」と振り返った。

その一方で「窯の中を見つめていると、炎の勇ましさだったり、自分の神経が研ぎ澄まされていくのも感じて」と語り、「こんなのCGでは、絶対に出せない、本物には勝てないと思いました」。「スカーレット窯」について戸田は「撮影していく中で、窯のすごさを実感していった」と話すと「ここから喜美子の世界が広がっていって、作品が飛び立っていくんだなという未来のことも想像させてくれて、とても感慨深かったです」と話した。

「スカーレット」は、101作目の朝ドラ。第1週「はじめまして信楽」ではヒロインの子ども時代が描かれる。