古村比呂「体力づくりやっています」来夏は朗読劇も

患者支援プロジェクト「CaNoW」発足記者発表会に出席した古村比呂(撮影・遠藤尚子)

女優古村比呂(53)が30日、都内で、患者支援プロジェクト「CaNoW(カナウ)」発足記者発表会に出席した。

インターネットを利用した医療関連サービスを行う「エムスリー」による、がんなど重い病気を患う患者のやりたいことをかなえるプロジェクトの発表会。

古村は12年1月に子宮頸(けい)がんが発覚。17年3月に再発し、抗がん剤や放射線治療を受けるも同年11月に再々発した経験を持つ。現在抗がん剤治療はしておらず、1カ月に1度の検診と3カ月に1度のCTスキャンで経過を観察している。体調は良好としつつ、古村は「検査に引っ掛からないがん細胞は生きているので、その子たちがいい子にしているように検査をしていきましょうという方針」といい、「抗がん剤がなくても長く生きていける。ずいぶん闘ってきたけど、今は向き合おうと気持ちです」と話した。

プライベートでは09年に離婚。闘病中は3人の息子に支えられ、「ずいぶん力になっている」と感謝した。家族との情報共有は欠かさないといい「シングルですし、何があるか分からない。今日起きたことを伝えること、いつの間にか家族のルールができました」。いつかは孫も? と聞かれると、「そうなるといいですね」とおばあちゃん願望ものぞかせた。

現在は女優業を休んでいるが、病気になって得たものもあるといい「いろんなことを経験して、表現者としては引き出しが増えたかな」と前向き。来夏は朗読劇への出演を予定しており、「体力づくりをやっています。声出しだったり、基本的なことをやらないと」と意欲を見せた。