高岡早紀「リカ」初回関東2・7%、名古屋6・3%

副院長の大矢昌史(小池徹平=左)と見事なコンビネーションで看護師として手腕を発揮する雨宮リカ(高岡早紀)(C)東海テレビ

5日に放送された女優高岡早紀(46)主演のフジテレビ系連続ドラマ「リカ」(土曜午後11時40分)の初回視聴率が7日、2・7%と分かった。

名古屋地区は6・3%、関西地区は5・8%だった。

高岡が演じるのは経歴、現住所、年齢など全てを詐称する“永遠の28歳”の恋愛モンスター雨宮リカ役。第1部で小池徹平(33)、第2部で大谷亮平(39)がターゲットになるサイコミステリー。03年のフジテレビ系「真実一路」以来16年ぶりの連ドラ主演となる、高岡は「『28歳の役です』と言われた時から、どのような役になるのか想像もつきませんでした。断ることも考え悩みましたが、私が演じることでどのような化学反応が起きるのか、今までにない高岡早紀を見せられたら」と話している。

第1話で、怪しげなマンションのとある一室。美しいハーバリウム(オイル漬けの植物標本)が飾られた中、真剣な表情でメークしているのは、雨宮リカ。顔をメークした後、左腕にある不気味なあざをファンデーションで隠していく…。

地域医療に根差した個人病院、花山病院の副院長・大矢昌史(小池徹平)は、優秀な外科医で患者や看護師たちの信頼も厚い。その日花山病院は、看護師補充の面接をしていた。終わり間近に、コツコツと靴音を響かせやってきた女、それがリカだった。28歳と本人が自称する年齢に違和感は抱いたものの、豊富な経験は申し分なく、日本医師協会前会長からの推薦状まで持参していた。

大矢が思わず「あなたみたいな優秀な方が何故うちに」と尋ねると、リカはうれしそうに「運命なんです」とつぶやく。その時、リカの左腕のあざが薄紅色に浮き上がったのを、看護師長の小山内(池谷のぶえ)だけは見逃さなかった。面接後、大矢ら男性医師はリカの採用に傾くが、小山内だけはリカの冷え冷えとした正体のしれない空気に嫌悪を感じ反対する。しかし、大矢の叔父であり、脳梗塞を発症して以来特別病室で生活する病院長・花山大次郎(西岡徳馬)は、医師協会前会長の推薦状を持ったリカを断る事は出来ないと仮採用を決める。

花山病院で働き始めたリカは、大矢との仕事では優秀な看護師として手腕を発揮、見事なコンビネーションを見せる。だが、他の医師との仕事にはおよそやる気を見せない。そして、リカは大矢が廃棄した手袋を自宅に持ち帰り、ハーバリウムにしてうっとり眺めていた。さらにリカはサボり癖のある看護師・森田(立花恵理)から大次郎の看病を譲り受け、口うるさい大次郎の心をほぐし巧みに取り込んでいく。

「女は28歳までに結婚して、家庭に入って、愛する夫に尽くすのが一番幸せ…」。そんな自分の理想を話すリカに何か不気味なものを感じ困惑する大矢。リカが働き始めたことによって、花山病院の歯車が徐々に狂っていった。