フジ月9と木10の完全入れ替えに今更ながら衝撃

フジテレビ系連続ドラマ「シャーロック」の制作発表会見 左から岩田剛典、ディーン・フジオカ、佐々木蔵之介(2019年9月28日撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

7日に始まるフジテレビ系の月9「シャーロック」の主演のディーン・フジオカ(39)と、17日に始まるフジテレビ系木10「モトカレマニア」の主演の新木優子(25)をインタビューした。人間、なんといっても見た目が一番という思いを強くした(笑い)。

美しく生まれれば美しく、かわいく生まれればかわいく…他人は、そう接してくれるものである。お父さん、お母さん、ありがとう。定年を前にして、両親への感謝の思いがこみ上げてきた(笑い)。

とまあ、冗談は差し置いて、だいぶ、復調してきたフジテレビのドラマ。好評だった7月期の月9「監察医 朝顔」、木10「ルパンの娘」に続いて、10月期も大いに期待したい。そして何よりも大きいのは、フジテレビが月9と木10を完全に入れ替えてしまったことに、今更ながら衝撃を受けている。

ディーン・フジオカと言えば、昨年4月期の「モンテ・クリスト伯」、そして今年1月期の「レ・ミゼラブル」とフジテレビの古典名作ものの木10に連続して主演してきた。そして「シャーロック」もミステリーの古典の名作、コナン・ドイルが原作だ。なのに月9。

新木優子も一昨年7月期の「コード・ブルー3」、昨年10月期の「SUITS」、そして今年1月期の「トレース」と月9の新しい顔となってきた。なのにゴールデンタイムの連ドラ初主演は木10。

フジオカ、新木に出演するドラマ枠について聞いてみたが、ともに「枠について考えるよりも、そのドラマに集中することを考える」という答えをもらった。

月9は恋愛ドラマ、木10は大人のドラマという概念は完全にひっくり返ってしまった。リアルタイムより録画して見る視聴習慣への変化、テレビだけでなくパソコン、スマホで見るデバイスの変化。ボーッとしてると時代に、どんどん置いて行かれてしまう。

「君が嘘をついた」「すてきな片想い」「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」「逢いたい時にあなたはいない…」…。80年代後半から90年代初頭にかけて、平成の初めに取材したトレンディードラマは、みんな月9だった。

令和の時代のドラマを、きちんと見ていきたいと思う。