渡辺謙は自称ハクション俳優 海外出演オファー歓迎

映画「ベル・カント とらわれのアリア」のプレミアム試写会に登壇した渡辺謙(左)と加瀬亮

渡辺謙(59)が9日、都内で出演映画「ベル・カント とらわれのアリア」(ポール・ワイツ監督、11月15日公開)のプレミアム試写会に出席した。

96年にペルーで起きた、日本大使公邸占拠事件にヒントを得たアン・パチェット原作のベストセラー小説の映画化作品で、南米国家の副大統領邸で、テロリストと人質の予期せぬ交流を描いた物語。

渡辺は出演の経緯について「9・11の直後くらいにオファーを受け、『テロリストの話はどうなんだろう』と、ご遠慮させていただいていた。それに、話のベースになっているペルーの日本大使公邸占拠事件の1週間前までリマにいた。もしかしたら事件に巻き込まれた可能性もあった」とし、「あらためてオファーを受け、宿命なんだと思い、お話を受けました」と明かした。

また、海外の作品に出演することについて質問を受けると「国内も海外もあまり関係ない」とした上で、「面白いなと思えばどこにでも行くし、『呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン』。“ハクション俳優”で頑張っています」と話し笑いを誘った。

この日は通訳のゲン・ワタナベ役として出演している加瀬亮(44)も出席。加瀬は「作者が謙さんのファンなんですよ」と名前の由来を明かすと、渡辺は「オレもそっちの役の方が良かったんだけどな。年齢的に無理だった」とジョークでかえした。