堺正章がくりぃむが語る、世界一受けたい授業15年

日本テレビ系「世界一受けたい授業」15周年を迎えた堺正章(中央)。左はくりぃむしちゅー上田晋也、右は有田哲平(撮影・大井義明)

日本テレビ系バラエティー「世界一受けたい授業」(土曜午後7時56分)が放送開始から15年を迎え、校長役の堺正章(73)教頭役のくりぃむしちゅー上田晋也(49)学級委員長役の有田哲平(48)がこのほど、取材に応じた。

04年10月の初回放送から、さまざまな講師を招いて授業を受けるスタイルの同番組。15年間の中での変化を聞かれた有田は「まず何より我々は結婚してます」と言うと、堺も「僕は3回目の結婚してます」と、11年に22歳下の一般女性の伴侶を得たことを持ち出し「意外に家内に持って行くといいネタがある。(収録が)終わったら、出演者は忘れちゃうけど、そのネタは覚えておいて、ウチに帰って話をすると、和気あいあいという時間が持てる」と、家庭円満の一助になっていることをアピールした。

堺は同番組に限らず、長寿番組に多く携わってきた。その秘訣(ひけつ)について「堅い話をすれば、番組が人格を持つということ。それがないと、何となく毎週毎週の追っかけっこになっちゃう。ひとつ、動かない自分たちを作ることが大事。どんなものでも『どうぞ来て下さい』という姿勢とエネルギーを持っていないと」と熱弁した。その上で「そりゃ、分からないことだってあるもん。あるでしょ、先生が来てしゃべっていても『つまんねえな』と言う時とか」と毒づき、有田も「しょっちゅうです」と悪ノリした。

これまで大物講師も多数登場した。有田はロシアのゴルバチョフ元書記長の登場回を振り返り「いつも通り僕がふざけてやっていたら、途中で顔色が変わってて『お前はロシアにいれない。ロシアの地を踏ませない』と言われた。だから生まれ変わったところを見せたい」と主張。ただ今度は上田が「ゴルバチョフ話が長いじゃん。ええよ、もう」と毒づいた。

番組スタート時は58歳の堺も73歳となった。学級委員長の有田に対して「あなた次の位置を狙ってるんだよね」と、次期校長狙いを警戒すると、有田は「狙っているというか、裏工作でスタッフに校長の席が欲しいとか言わないですよ。待っていれば来ますから、限りある命なわけですから」と年齢イジり。今後受けたい授業について有田は「校長の話が聞きたい。芸能界でどうやって生きてきたか」と堺を持ち上げたが、堺が「そんなの人に言うわけないじゃん。そんなの言っちゃったらみんなマネする」と返すと、有田は「おそらく、校長がその日が最後、という日でしょうね」と手のひら返し。上田が「収録だけしておきましょうよ。それで追悼番組として流しましょう。実は校長、こんな授業やってました」。有田も「早めにとった方がいいですよ」とコンビでたたみかけ、堺は「よ~し。って、バカヤロウ」と、後輩たちにツッコミながら、番組と校長の継続を力強く宣言した。