茂木健一郎氏、「桜見る会」招待者名簿廃棄を批判

茂木健一郎(2017年5月24日撮影)

脳科学者の茂木健一郎氏(57)が、内閣府が「桜を見る会」の招待者名簿を、野党から資料要求があった5月9日に廃棄した問題に「国政に対する国民の信頼を著しく損なう愚行」と厳しく批判した。

内閣府の大塚幸寛官房長は20日の衆院内閣委員会で、今年4月13日に開かれた「桜を見る会」の招待者名簿を、野党から資料要求があった5月9日に廃棄した理由について、大型シュレッダーが一定期間使用できなかったと説明した。「会終了後、遅滞なく廃棄しようとしたが、(他部署とシュレッダーの)利用が重なった結果、大型連休明けになった」と釈明した。電子データに関しても「『紙媒体』の削除の前後で削除した」とした。

この説明に、茂木氏は21日更新のツイッターで「あまりにもお粗末、愚劣、公僕として情けなくて、国民の1人として泣きたくなる」と嘆き、「100歩譲って紙で保存しておくのがかさばるにしても、電子データで持っている分には何の問題もない。電子データを含めて『破棄した』と役所側が強弁しているのは、よほどの不正直者か、確信犯のうそつきか、あるいは愚者だが最後の可能性は低い」と指摘。「このような問題の度に役所が『資料は破棄した』と小学生でもその愚劣さがわかるような明らかなうそ、強弁をするのは国政に対する国民の信頼を著しく損なう愚行だと言わざるを得ない」と批判した。