山田洋次監督も苦笑、映画愛溢れる浜村淳とトーク

故郷の大阪府豊中市で、浜村淳(左)とトークイベントを行った山田洋次監督(撮影・村上久美子)

山田洋次監督(88)が29日、生家のある大阪府豊中市内で行われた最新作「男はつらいよ お帰り寅さん」(12月27日公開)の先行上映会で、地元の人気パーソナリティー浜村淳(84)とともに、トークイベントに登壇した。

山田監督は豊中市で生まれ「少ししか住めなかったけど、赤い屋根のね…」と感慨深げ。生家は他人が暮らしているが、いまだ現存しており「このトシでまだ生家が残っているのは、ありがたい。大事に住んでくれている」と、居住者の名前をあげて感謝した。

新作には、故渥美清さんが演じた名場面や、歴代マドンナも登場し、浜村から、渥美さんと「寅さん」が重なるかを聞かれ、「渥美さんの中に寅さんがいるっていうのかな。クールで読書家の渥美さんも、話をしていると、おっちょこちょいで世話焼きの寅さんが中にいるのが分かる」と返した。

映画愛ゆえ、話の中でネタバレ寸前までしゃべってしまうのが、浜村の名物トーク。この日も、過去作の思い出を語るうち際どい場面に言及し、山田監督も「…よく覚えてらっしゃいますね」と苦笑するのみ。

押され気味の山田監督だったが、そこに浜村はたたみかけ、今度はセリフの美しさをベタぼめ。続いて「『男はつらいよ』は50本ですね。1作も出来が良くないのがない。みんな名作です」と絶賛した。

これに、再び苦笑いの山田監督は「そんなことはないですけども…」と言いつつ、歴代の作品を振り返り「何年か続くという…(前提)ね、そこで、あれもいける、これもいけるという時もあったし、次何にしようか悩む時もあった」と打ち明けていた。