衛藤美彩「乃木坂はマイナスの…」インタビュー全文

幸せオーラであふれる元乃木坂46の衛藤美彩(撮影・狩俣裕三)

今月8日にフォトブック「Decision」を発売する元乃木坂46衛藤美彩(27)が、日刊スポーツの単独インタビューに応じ、フォトブックの見どころを明かした。昨年3月に乃木坂46を卒業、同10月にプロ野球埼玉西武ライオンズ源田壮亮内野手(26)と結婚。乃木坂46での7年半や、「決断の2019年」を振り返った。

-フォトブックはアイスランドで撮影しました

衛藤 自分がイメージしていた北欧より、全てが温かかったです。ヨーロッパっぽい建物もたくさんあるし、島国で、日本とルーツが似ているところもあるらしいですよ。食べ物もおいしかったです。魚のフライは寒いから身が詰まっていて。たくさんビールの種類があって、クラフトビールがめちゃくちゃおいしかったです。

-大自然をバックに撮影したショットも多数あります

衛藤 大地のパワーがすごかったんですよ。パワースポットの滝があって、私も背中を押されるような感覚でした。励まされるような場所。また行きたいですね。水の量がすごく多くて、びしょびしょになりながら撮りました。町の人たちも、日本人が好きって言ってくれるんです。

-写真集は以前出しましたが、フォトブックは初めてです

衛藤 写真だけじゃなくて、私のことを知ってもらうコンテンツを作りたくてフォトブックにしました。特に女性のファンの方からリクエストが多かったのが、美容面とかファッション面の内容。他で出してないものとか、初めて紹介するものが多くて。あと、インタビューも絶対読んでほしいです。お母さんとの対談もあります。生きてきた中で、お母さんは欠かせない人なので。

-インタビューの内容は

衛藤 乃木坂時代に苦しかったことや、つらかったことも書いてありますけど、それだけじゃなくて、自分の変化についてたくさん話しました。ターニングポイントのこととか、恋愛観だったりとか。もう27歳ですし、ちゃんとそういうところも知ってもらいたくて。「自分を犠牲にする恋愛はやめよう」とか。精神面ですね。自立した女性でいよう、というか。

-衛藤さんは「自立した女性」というイメージがぴったりです

衛藤 乃木坂の時の「自立」から、今はもうちょっとまろやかさが足された感じがします。あの時は、戦地の中にいて、「フル装備で行くぜ!」って感じでした(笑い)。今はそういうところよりも、女性としての生活っていう部分を深めていきたいと思っています。仕事の部分とか、乃木坂の活動の話は、男性にも共感していただけると思います。仕事で戦って、悩んでいる人にも見ていただきたいです。握手会で人気が出るためにどうするかっていうのと、仕事で結果を残して出世するっていうのは、似ている部分もあると思います。たくさん赤裸々に話しているので、隅々まで読んでいただきたいです!

-2019年はどんな1年でしたか

衛藤 2019年は、乃木坂を卒業して、結婚して、とにかく激動の、すごい1年でした。人と同じことをしなくてもいいとは思ってるので、自分の道を自分で切り開いていった決断の年でした。だから「Decision(決断)」というタイトルにしたというのもあります。

-卒業して心境の変化はありましたか

衛藤 乃木坂の時は、自分にむち打って、自分にすごく厳しくやっていた時代が多くて、だからこそ出た結果とか得た喜びもありました。でも、自分に厳しすぎたな、自分に悪いことしたな、追い込みすぎていたな、って思います。ここからはそういう生き方はしていかないぞ、という気持ちで、自分に優しくいこうと思いました。

-具体的に心境が変わったのはいつ頃から

衛藤 卒業を決めるちょっと前くらいからですね。自分に一番優しくしようと思ったら、周りも自分に優しくしてくれる人ばかりになりました。メンバーのみんなもいろいろ経験して、「もう、ちょっとやそっとのことでは泣いたりしないぞ」っていう感じがありましたね。個人的には、乃木坂生活はマイナスのスタートからだと思っていたので、みんなの何倍も努力しようと思ってやってきましたけど、頑張りすぎるのもやめました。

-卒業だけでなく、結婚も

衛藤 まさかでした。自分でもこんなに早いなんてびっくりです。(源田と)出会った時は友人でしたし、まさか結婚するとは思いませんでした。自分でも意外でした。

源田選手は昨年日本代表が世界一に輝いた「プレミア12」でも活躍しました

衛藤 オーストラリア戦のセーフティースクイズは、現地で見ていました。鳥肌が立ちました。活躍してくれるのはもちろんうれしいです。彼がどうしたいのかを尊重して、ずっと、長くサポートできたらと思います。資格もとりましたし食事面はもちろんですけど、日々のコミュニケーションや信頼関係で、精神的なところのサポートをしていきたいです。自分も芸能界でいろいろと経験している部分があるし、そういう部分ですごく信頼してくれているんです。他の人に補えない部分を補いたいです。

-2月7日からは、仲野太賀さんとダブル主演の映画「静かな雨」も公開されます。今後の芸能活動については

衛藤 正直、いろいろな流れもありますし、まだ考えながらの部分はあります。女優業とかモデル業も、今までのようなハイペースではないかもしれないですけど、家庭と両立しながらさせていただければ幸せだな、って思っています。スキンケアとか、メークの勉強もしているので、2020年はそういう知識も蓄えたいですね。新しいパソコンも買いました。女性に向けて、気持ちも外見もトータルアップするようなお話しができたり、ビジネスや美容に関する本が出せたりしたらうれしいです。

-あらためて、乃木坂での7年半を振り返って

衛藤 本当にかけがえのない時間でした。いいことも悪いことも知れたし、いろいろな頑張り方を覚えましたね。この先何があっても、自分の中で、乃木坂として頑張り抜いたという経験があるので、乗り越えていけると思います。乃木坂のおかげで、壁にぶち当たった時の壊し方をたくさん学べました。壁を越えるかもしれないし、避けるかもしれないし、いろんなパターンがある。たくさん試練を経験できてよかった。「ありがとう」の一言です!