野口健氏「国が明確な基準を」イベント開催可否問題

野口健氏(2015年5月22日撮影)

アルピニストの野口健氏(46)が、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、大規模なイベントの開催・中止を判断する主催者が批判にさらされる状況に、「国が明確な基準を示す必要があるのではないか」とした。

開催予定だったイベントの中止や延期が相次ぐ中、野口氏は21日、ツイッターを更新。「マラソン含め様々なイベントを抱えている主催者の皆さん達はみな苦悩している。中止にしても、予定通り開催しても、どちらにせよ批判にさらされる。中には心ない誹謗中傷まで」と現状をつづった。

こうした状況に、「あくまでも主催者側が判断しなければならない環境が果たしていいのか」と疑問を呈し、「国が明確な基準を示す必要があるのではないか」との考えを示した。

野口氏は20日にも、ツイッターで「様々なイベントで『中止にするのか』『予定通り行う』のか判断が分かれています。今のところ僕が関わるイベントで中止になるというは連絡は一件もありませんが、しかし『濃厚接触』という環境を避けるという事にするのならばまずは『満員電車を止める』ところから始めないと。あれこそ究極の濃厚接触」と私見を述べ、「『経済活動よりも命の方が大切』というのならば会社出勤禁止。学校への通学も禁止。全ての公共交通機関も止める。それで会社が潰れてもかまわない。『何故なら命の方が大切だから』というのならば、分からなくもない。しかし、普通に満員電車に乗り通勤している中、イベントだけダメというのは…」と複雑な思いをつづっていた。