14日遅れ初日「十二夜」、前山剛久「本当に幸せ」

「十二夜」に主演する前山剛久(左)と新納慎也(撮影岩田えり氏)

シェークスピア作の喜劇舞台「十二夜」が20日、東京・下北沢の本多劇場で14日遅れの初日を迎えた。青木豪氏が上演台本・演出を手がけた作品で、13年の青木版「十二夜」をさらにバージョンアップし、主演の前山剛久をはじめ出演者は全員男性のオールメイルで上演された。

カーテンコールで前山は「初日を迎えられたことを本当に心からうれしく思います。しかし残念ながら、東京は6~19日の17公演、そして大阪は会場を替えて、3月31日の千秋楽1公演、計18公演を中止にして行うことになりました。それでもやっぱり今日、皆さんの笑顔だったり、反応をもらって、幕を開けられたことを本当に幸せに感じております」とあいさつ。さらに「こういう時だからこそ、お芝居をする意味があると考えています。お芝居は水や食料のようには生きていく上で必要ないかもしれませんが、人が生きる上で、心を豊かにしてくれる、絶対必要なものだと思っています。こういう暗い話題が多い今だからこそ、人の心を和らげて幸せにできるのはお芝居だったり演劇だったり、すべてのエンターテイメントだと僕たちは考えています」と続けた。

公演中止期間中は、初日を迎えられるか不安の日々だったという。「お客様に楽しんでいただけることを目的に稽古を重ねてきました。その作品がお客様の目に触れずに終わってしまうのは寂しく、何とか開幕したいと願いながら、今日ついに初日を迎えることができました。皆様の顔を見て、反応をいただいて、僕たち自身すごく勇気をもらえました。この感謝の気持ちを忘れず、1公演1公演、大切に舞台上から幸せを届けられたらと思います」と深々と頭を下げた。