宝塚歌劇団OG活動支援へ阪急電鉄が新会社設立

阪急電鉄(大阪市北区)は31日、宝塚歌劇団を卒業したOGの活動を支援し、OGによる公演などを手がける新会社「タカラヅカ・ライブ・ネクスト」を4月1日付で設立することを発表した。

同電鉄は「宝塚歌劇団において日々の研さんを重ねることで身につけた高い技能と、豊富な舞台経験を有する宝塚OGが、退団後も多様な場で活躍できるよう支援する」ための設立だと説明。OGを起用したショー、コンサートなどの企画、プロデュースにも取り組んでいくという。

OGの活動については今年1月、宝塚歌劇団の小川友次理事長が年始の取材会で、「夢組」という言葉を使い、OGの活動の場を広げようとする方針を明かしていた。

さらに3月2日には、宝塚音楽学校の106期生卒業式で、阪急阪神ホールディングスの代表取締役会長で同校理事長の角和夫氏も、OGの活動強化について言及。「大学を卒業した後には、大学院がある」「どういう形になるかは、今はまだ正式にはまだ申し上げられませんが、卒業後も舞台に情熱を持った方を、きちんとした形で組織化したい」と話していた。

この日、新会社設立を受けて、同電鉄は「5組で活動されている劇団さんとは切り離して考えていただきたい」とした上で、OGの活動支援について「ようやく箱ができた段階です」。所属するOGや活動内容については「これから話を進めていく」とした。