ウェブ会見普及も問題は様々、取材手法も転換期に

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

新型コロナウイルスの感染拡大に、収束の兆しは見えない。その中、政府は7日に発令した緊急事態宣言を、16日に全国に拡大した。緊急事態宣言の前後から、芸能をはじめとした取材の環境にも、顕著な変化が見え始めている。ウェブ上での会見が、日に日に増えてきているのだ。その手法は、幾つかある。

<1>動画配信サイトYouTubeを使って、一方的に会見動画を生配信

<2>インターネット電話サービス「Skype」を使用してのインターネット会議

<3>ウェブ会議アプリケーション「Zoom」を利用し、ウェブ上に作られた会議室に参加者、出席者が集まる

会見を開けば、室内に複数のメディアの記者、カメラマン、主催者、登壇者が集う。よって、よほど広い会見室で、席の間を2メートル程度、広げない限り密集、密閉、密接の、いわゆる“3密”の状態になるのは避けられない。そのため、会見自体が延期、または中止に追い込まれるケースが多発しており、その改善策として、ウェブ会議を開くケースが増えている。

記者も4月2週目あたりから5回、ウェブ会見を取材した。うち2回は、先方がウェブ会見への参加でもいいが、可能であれば従来通り会場に足を運んでの直接取材をお願いしたいと強く希望したため、直接取材の方を選択した。うち1回は、記者のほかは某テレビ局の記者がカメラ、照明、音声スタッフを3人伴って来ただけで、会見エリアに報道陣は4人しかおらず、記者と他社のクルーの間は2メートル程度、離れていた。もう1回は、取材対象が申し込みがあった社、それぞれに個別で取材対応したため、結果的には会見の体にならなかった。

ウェブ会見に参加してみたが、思ったほどの違和感はなかった。ただ、一部の会見では、記者が使っているパソコンでは周辺機材が足りず、ネット上でこちらから肉声で質問することが出来なかったため、画面上のチャット機能を使うしかなかった。また、Zoomでの会見の場合、発言者以外の参加者がミュート(消音)ボタンを押さないでいたため、電話の着信音など聞きたくもない雑音が入ってしまった。

また、テレワークがますます進んでいるせいか、インターネットがどんどん重くなっているようで、YouTubeにしろZoomにしろ、画面が固まったり落ちてしまうこともあった。

ますますテレワークが進み、働き方の転換を感じる昨今だが、取材機会、手法についても転換期に差しかかっていると感じる。ウェブ会議を、もっと円滑に、リアルに出来るような態勢づくりが必要だと感じる、今日この頃である。