演技?放送事故?磯村勇斗初インスタライブで仕掛け

インスタライブを行った磯村勇斗

俳優磯村勇斗(27)が24日、初のインスタライブを行い、放送事故が起こったかと思わせて実は短編作品撮影との連動だったという仕掛けを見せた。

コメント欄やツイッターなどSNSでは、ハプニングを心配する声が多数上がるほどの磯村の演技力だった。短編配信映画「コロッケを泣きながら」(近藤啓介監督)は25日午前10時にYouTubeで配信される。

実際のインスタライブは正午から約20分間行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛していた中で行っていたことや今後やりたいことなど、ファンの質問に答えながら進めた。

磯村が「また会いましょう」と締めて無事にライブ終了かと思いきや、スイッチを切り忘れ、飲み物を取りに行ったり、電話をかけてけんかを始めるなど”放送事故”が起こる展開に。コメント欄には「切れてない!」「誰か教えてあげて!」「放送事故になる」などの書き込みが相次いだ。

母親との電話では、頼んだコロッケが届いていないことに駄々をこね、キレる磯村の様子に「演技だといいけど…」と心配する声も。ツイッターでも「コロッケ事件」などど名付けられ話題になった。

演技だと判明したのは終了から約30分後。再びインスタグラムに「ご覧頂きありがとうございました」のメッセージとともに、「監督・近藤啓介 出演/撮影・磯村勇斗」のクレジットが現れた。ツイッターには「完全にだまされた!」「さすがすぎる」などのコメントが上がり、楽しめるサプライズになったようだ。

実は「俳優だからこそできることを」と希望した磯村と、映画「ウーマンウーマンウーマン」などを手掛けた近藤監督がタッグを組んだ企画。インスタライブが始まる前と終わった後の映像を合わせて、1つの作品になる。

磯村は「以前からネットライブで起こる生のハプニングや悲劇に興味があり、そこから発想をもらい、インスタライブで生のお芝居を作ったらどうなるのか? という実験的な試みをしてみようとなりました。リアルタイムで会話をしながら映画の世界、お芝居の世界へと導いていく。演劇でもなく、ドラマでもない。新たなジャンルとして挑戦することに、俳優としての意味が問われる気がしました」とコメントし「この時世だからこそ生まれた発想。決して無駄な自粛期間ではないと感じました。今、緩和ムードになってきましたが、この作品のようにまだ油断禁物です」と呼び掛けた。

近藤監督は「生配信からいきなり映画の世界に移行する。そんないたずらを仕掛けました。現実から虚構に入れ替わる瞬間に気づかずに、生配信を見ていたあなたの時間も確実に映画の中の時間軸に含まれています。どんな映画になるのか想像もつきませんが子供みたいにワクワクしています。自身のアカウントで配信して、キャリアを背負ってこんな危険なことにチャレンジする磯村くんの姿を観客と一緒に楽しみたい」とコメントしている。

◆磯村勇斗(いそむら・はやと)1992年(平4)9月11日、静岡県生まれ。15年テレビ朝日系「仮面ライダーゴースト」出演で注目され、17年、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」でヒロインの夫を演じた。代表作は、ドラマは「今日から俺は!!」「きのう何食べた?」「時効警察始めました」「ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~」など。映画は「恋は雨上がりのように」「春待つ僕ら」など。映画「今日から俺は!! 劇場版」の公開が7月に控える。サウナ好きで、WOWOW「サウナーーーズ~磯村勇斗とサウナを愛する男たち~」にも出演。