宝塚130日ぶり再開へ 柚香光「はいからさん」で

130日ぶり再開を控える宝塚大劇場(撮影・上山淳一)

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、戦後初の東西長期休止中だった宝塚歌劇が17日午後、約4カ月ぶりに兵庫・宝塚大劇場の花組公演で公演を再開する。

宝塚大劇場で、花組新トップ柚香光(ゆずか・れい)の本拠地お披露目「はいからさんが通る」の初日を予定。上演されれば宝塚では130日ぶり、宝塚歌劇としては、3月22日の東京宝塚劇場雪組公演以来、117日ぶりの上演となる。

「はいからさん-」は大和和紀氏の同名人気作が原作。大正時代の東京を舞台に、眉目秀麗で笑い上戸な陸軍少尉・伊集院忍と、「はいからさん」こと、女学生・花村紅緒が繰り広げる恋物語を描く。78年にテレビアニメ化、その後も映画、ドラマ化。劇場版アニメが公開された17年には、宝塚でも柚香主演で大阪、東京で舞台化された。

前トップ明日海りおから花組トップを継いだ柚香にとって、代表作のひとつが本拠地お披露目作に。相手役も同じ、現在は相手娘役の華優希(はな・ゆうき)だった。

柚香は、6月16日の再開決定時に「いよいよ皆さまにお会いできることとなりましたが、何よりもお客様に安心して楽しんでいただくことを願っています」とコメントを寄せ、開幕へ向けて稽古を重ねてきた。

また今公演で、昨年11月に明日海の後任として三井住友カードVJAグループの新イメージキャラクターに就いた永久輝(とわき)せあが、花組生として初めて本拠地作に出演する。

劇場は、最大収容半数以下の1274席とするなど、多様な感染症対策を施した上での開演となる。

劇団では今作から動画配信サービスに本格参入。開幕翌日の18日には「Rakuten TV」(有料)で配信するなど、今後も配信を増やしていく。