長瀬智也事務所退所は昨夏決断、松岡「絆は絶対」

ジャニーズ事務所の主なグループの活動期間

TOKIO長瀬智也(41)が、来年3月いっぱいをもってジャニーズ事務所を退所し、グループから脱退することが22日、分かった。来年4月以降はフリーとなり、裏方としてクリエーターに転身する。また、城島茂(49)国分太一(45)松岡昌宏(43)はジャニーズ事務所100%子会社の「株式会社TOKIO」を新たに設立。リーダー城島が社長、国分と松岡が副社長となり、TOKIOは3人で存続する。

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この日夜、グループのファンクラブサイトや、ジャニーズ事務所ホームページで、一斉に発表された。「2021年4月1日より城島茂・国分太一・松岡昌宏の3名が株式会社TOKIOを設立し、ジャニーズグループ関連会社として運営することとなり、長瀬智也は、ジャニーズ事務所を退所し、個人として別の道を歩むことになりました」。94年のデビューから26年。全員40代となった4人が、それぞれの決断を下した。

このほど、城島、国分、松岡の3人が、都内で取材に応じ、経緯を明かした。数年前から、音楽活動の節目節目で、メンバー間だけで今後の方向性について話し合いをし、昨年夏、長瀬の脱退・退所が固まったという。その後事務所に報告し、発表時期などが決まった。18年5月にベース担当の山口が脱退・退所し、音楽活動は休止状態だったが、話し合いはそれ以前から行われていた。松岡は「そのこと(山口の退所)が今回のきっかけではないです」と説明した。

長瀬から脱退・退所の意向を伝えられ、3人も背中を押した。国分は「この年齢になると、どんな会社でもセカンドステージで独立する人がいるのは普通。僕らもすんなりと受け入れました。本当はもうちょっとケンカしたかったですけど」と明かした。松岡は「これで終わりではないので、言い方は悪いですけど、1つの通過点というか。長瀬も『これから楽しもう』と言っていますし、我々3人もポジティブです。分かりやすく言うと、円満離婚ですね」と表現した。

長瀬はファンクラブサイトにコメントを掲載。ファンやスタッフ、ジャニーズにも感謝を伝えた上で、「僕は今、これで終わりだと肩を落とすよりも、よくここまでやって来れたなとメンバー全員をたたえます」と前向きにつづった。「来年の3月をもって芸能界から次の場所へ向かいたいと思います」としており、タレント活動から離れ、裏方に転身する意向。「これまでの30年間、皆様に愛されて人生で一番幸せな時間を過ごすことが出来ました。本当にありがとうございました」と伝えている。

新会社「株式会社TOKIO」は、ジャニーズのグループ会社となる。タレントがグループ傘下の会社に「のれん分け」するのはジャニーズ初。城島は「長瀬はグループを離れますけど、お互い認め合って、それぞれの道を歩んでいきます。長瀬とともに、新生TOKIOもひとつ、ぜひ応援いただけたら」と呼びかけた。松岡は「なんだかんだ言って、我々3人の中でも、TOKIOというのは、デビューしたあの5人なので。そこはこれからも変わらない。やってきた絆は絶対なので」と強調した。

◆TOKIO(トキオ) 94年7月に5人組で結成。同9月「LOVE YOU ONLY」でCDデビュー。当時のキャッチフレーズは「ダテに待たせたワケじゃない」だった。同年から17年まで「NHK紅白歌合戦」に24年連続出場。18年5月に山口達也が脱退。

◆長瀬智也(ながせ・ともや)1978年(昭53)11月7日、神奈川県生まれ。90年ジャニーズ事務所入り。ボーカルを担当。「白線流し」「池袋ウエストゲートパーク」「彼女が死んじゃった。」「タイガー&ドラゴン」「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」「クロコーチ」「空飛ぶタイヤ」などのドラマや映画などに多数出演。183センチ。血液型O。