劇団パッチ「レベル上げる」朗読劇に初チャレンジ

後列左から劇団Patchの三好大貴、田中亨、竹下健人、吉本考志、前列左から中山義紘、谷村美月、井上拓哉(撮影・松浦隆司)

関西を中心に活動する演劇集団・劇団Patch(パッチ)とカンテレがタッグを組んで演劇ムーブメントを発信するプロジェクト「カンテレ×劇団Patchプロジェクト」の第1弾となる近未来を舞台にしたラブ・サスペンス音楽朗読劇「マインド・リマインド~I am…~」(12月26、27日に大阪・サンケイホールブリーゼ)の記者会見が28日、大阪市内で行われた。

劇団Patchは、ワタナベエンターテインメントが関西版D-BOYSの誕生を目指し、オーディションで選ばれた中山義紘(30)、井上拓哉(24)、松井勇歩(28)ら12人で構成され、全員が関西出身。劇団名は、関西弁で一生懸命を意味する「必死のパッチ」に由来する。

会見に出席した中山は、今回、とくに必死のパッチになることについて「劇団で朗読劇は初のチャレンジ。同じ役をローテーションでやるのも初めて。お互いが意識して、高め合いながら、チームのレベルを上げていきたい」と意気込んだ。

ヒロインは女優谷村美月(30)、女優入山法子(35)のダブルキャストとなる。会見に出席した大阪出身の谷村は関西での舞台に「関西では気持ちがオープンになる」と笑顔を見せた。主人公「僕」の恋人で音楽好きな「彼女」を演じる。少し人間っぽくないキャラだ。役柄について「何年も前から演じてみたい役だったので、楽しみ」と話した。

同作は特定の音からそれにまつわる記憶が呼び起こされる「プルースト現象」をきっかけに、恋人に疑惑を持った男が現実と空想が交錯する世界に迷い込み、そこで“衝撃の事実”にたどり着くラブサスペンス。

東京公演は来年1月28~31日、紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYAで。