奥田瑛二と柄本佑 義理の親子でもフラットな共演

映画「痛くない死に方」完成披露試写会に出席した、左から宇崎竜童、坂井真紀、柄本佑、奥田瑛二、高橋伴明監督(2021年2月2日撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

義理の親子である柄本佑(34)と奥田瑛二(70)が、20日公開の映画「痛くない死に方」(高橋伴明監督)で共演している。

家族はあるが、これまでにも同監督の映画「赤い玉、」(15年)で共演。柄本は奥田監督作の映画「今日子と修一の場合」(13年)にも出演しており、壇上に並んでも、2人の間に照れくさそうな様子は見えなかった。

柄本は奥田との共演について「僕の弟(柄本時生)や父(柄本明)であったり、妻(安藤サクラ)であったり、その中でも一番ご一緒している。フラットに現場に入れました」と淡々と振り返っていた。

奥田は高橋監督からのオファーを二つ返事で受けたが、主演については後から知り「息子じゃねえかよ、義理ですけどね」と笑った。「わが一族にはすごい俳優ばかりですから」と柄本への信頼も語り、今回の共演では「(家族でありながら)役同士で存在する、それって何だろうと。新しい境地のドアをノックしてしまった」と新鮮さを感じているようだった。

自分に置き換えれば、身内に仕事風景を見られることは、おそらくものすごく恥ずかしい。ある種自分をさらけ出す役者という仕事と比較して「照れ」を語ること自体お粗末かもしれないが、私には2人の落ち着きぶりが印象に残った。