歌舞伎俳優尾上菊之助(43)が17日、都内で、東京・国立劇場の3月歌舞伎公演「時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」(同4~27日)の取材会を行った。
明智(役名は武智)光秀が主君に反旗を翻すまでを描いた物語。義父中村吉右衛門が何度も演じた役で、今回、吉右衛門は監修を務める。
菊之助は「岳父が演じる光秀にあこがれていました。また、これまでの反逆的な光秀の解釈が、『麒麟がくる』で天下太平を望んでいた光秀という解釈に再構築された」と、今月最終回を迎えたNHK大河ドラマについても語った。
「麒麟-」に主演した長谷川博己(43)とは07年の舞台共演以来、親交がある。長谷川が歌舞伎を見に来ることもあれば、菊之助が現代劇や映像に出演する時に相談することもあるという。菊之助は光秀を演じるにあたり「どういう資料を読んだのかなどアドバイスをいただきました。彼が光秀に対してどう思っていたのか、その資料を通して感じることができた」と明かした。
現在、稽古真っ最中。感染対策のため長時間の稽古はできないが、吉右衛門とは対面での稽古を行っている。菊之助は「客席で見ていた時は、岳父の芸の大きさ、形の美しさに見入っていましたが、稽古してみてそれは結果であって、思い、内面が積み上がっていることが大事だと分かりました。(稽古で)内面を埋めていくのはあなた自身だよと言ってもらっています」と話した。