最年少Maari×HINATA対談/Dリーグ連載

最年少Dリーガー対談に臨みポーズを決めるUSEN-NEXT I'moonのMaari(左)とSEGA SAMMY LUXのHINATA

世界初のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」が1月に開幕し、これまでの4戦で熱戦が繰り広げられてきた。ニッカンスポーツコムでは、3月3日に開催のROUND.5から、各ROUND前日に、Dリーガーの素顔に迫る連載「Dリーガーのオドリバ」をスタートします! 第1回は、現役高校生Dリーガーで、最年少となるSEGA SAMMY LUXのHINATA(15)と、USEN-NEXT I’moonのMaari(16)の初対談をお届けします。【取材・構成=大友陽平、写真・動画=小沢裕、滝沢徹郎】

  ◇  ◇   ◇

--これまでの4戦を振り返って

Maari 毎回のラウンドで違ったI’moonをお見せしてきたと思います。悔しい結果の時もあるし、うれしい結果の時もあったんですけど、毎回、みんな悔いなく踊りきってこれました。今後のラウンドでは上位を目指して、優勝も目指しているので、もっともっと頑張っていきたいと思っています。

--I’moonは毎回チーム内の11人から8人のメンバーを選出するオーディションを行っている

Maari 試合の終わった2~3日後にはオーディションがあります。仲間でもあるんですけど、ライバルでもあるので、日々高め合っている関係だと思います。

HINATA SEGA SAMMY LUXは8人のメンバーでやっています。2週間に1回のペースで本番があるので、その2週間の間に一作品を完成させるのが自分たちのスタイルなので、そこが大変なのと、しかもクオリティーの高いものを出していかないといけないので。ただ毎日みんなで作っているといろいろな発見があったり、この動きはこう見えるとか、こういう立ち位置がいいとかもだんだん分かってきたので、作品を作るペースも速くなってきたと思うし、毎日勉強になっています。

--プロとしてステージに立ってみて

Maari ファンの皆さんに応援されながら踊れている環境が素晴らしいなと毎日思っています。ステージで皆さんの前で踊ると、達成感とか、毎日練習してきたものを発揮できるのがいいなと思います。

HINATA 僕らは(リーダーで39歳の)CANDOOさんから最年少の僕までいるチームなんですけど、ステージに立ったら年齢は関係ないので、自分たちなりに本領発揮はできていると思います。ステージに立っている時は…本番中の記憶がほとんどないんです(苦笑い)。点数が出て、控室に戻る中で戻る感じです。

--それぞれのチームについて

Maari LUXは、本当に男らしいダンスというか、自分たちには絶対できない踊りなので「すごい!」と感じることが多いです。全チームカラーがバラバラなので、見ていておもしろいですし、皆さんの前でいろいろなカラーを見せられているD.LEAGUEはすごいなと思います。

HINATA ダンスの種類は違うんですけど、I’moonはラウンドごとにコンセプトも変えてくるじゃないですか? 一番印象に残っているのが、ROUND.3で、赤の衣装で、十八番の感じできた時です。I’moonは構成がめちゃくちゃうまいんです。自分たちは動くのは得意なんですけど、構成という意味ではまだまだなという部分があります。

 

 

--ダンスを始めたきっかけは?

Maari 小学1年生の頃から始めました。お母さんからの「ダンス始めてみない?」という言葉から始まって、お姉ちゃんと一緒に、地元のダンススクールに見学に行ったのが始まりです。最初はヒップホップを習っていて、2年後には今もやっているジャズヒップホップをやるようになりました。

--これまでの活動

Maari これまでは4人組の「gemini★」というチームでずっと活動させてもらっていて、コンテストに向けて毎日練習していました。コンテストで全国大会とか世界大会(米ロサンゼルスで開催の「WORLD OF DANCE」)にも行かせていただいたことがあります。

--I’moonに入ったきっかけは?

Maari 元々(ディレクターの)Ruuさんとも関わりがあって、私は北海道出身なんですけど、Ruuさんがワークショップとかで来てくださって作品も出たことがありました。昔から憧れの存在で、オーディションを開催するというのを知って、絶対参加したいという気持ちがかたくて参加しました。

--HINATAさんがダンスを始めたきっかけは?

HINATA お母さんがEXILEさんとか好きで、よくDVDとかを一緒に見ている時に、体を動かしていたみたいです。小2の時に、お父さんの仕事の関係で台湾に住むことになったんですけど、お母さんがEXPG STUDIO TAIPEIがあると紹介してくれて、行ったのがきっかけです。小6の時に帰国して、大阪にいた時は、EXPG STUDIO OSAKAでダンスをしていました。

--ディレクターのBOBBYとの出会い

HINATA EXPG STUDIOでは1年に1回発表会があるんですけど、BOBBYさんが大阪に見に来てくれて、「この子誰だ?」ってなって、推薦してくれました。作品に出るためのオーディションもありました。こっち(東京)に来るまでにお会いしたことはなかったです。

--ずっとダンスをやってきて、プロのダンスリーグができると聞いた時は?

Maari オーディションに受かった時はまだ知らなかったんですけど、実際開幕して、ダンスを世間に披露できる環境がすごくうれしいですし、今職業としてダンスができていること、ファンの皆さんに応援されながらD.LEAGUEに参加できていることは、本当に素晴らしいと思います。

HINATA 最初は不安もありましたが、徐々に内容も見えてきて、楽しみに変わっていきました。自分もダンスをして生きていきたいと思っていたので、そこに関してはめちゃくちゃうれしかったです。こんな大きなプロジェクトに、この年齢で参加させてもらえるということはありがたかったです。いろいろな経験もできるので。ただBOBBYさんにもよく言われるんですけど、プロになるということは常に見られていることを意識しないといけないので、プロ意識はしっかりもっていかないといけないです。

 

 

--1日の流れは?

Maari 通信制の学校に通っているので、毎日ダンスができる環境です。チームでも1日5時間くらい練習しています。(チーム内の)オーディション前には、一日中自主練をしている時もあるので、本当に毎日ダンスしています!

HINATA 自分も朝から晩までやることもあります。リハーサルに行って帰って寝て…の繰り返しです。休憩を忘れるくらいやっています。

--マイブームやリラックス法は?

Maari 1人暮らしを始めたので、自炊とかするのは楽しみの1つです。練習終わりに簡単にできるもので…オムライスとか、キムチ鍋とか、韓国料理とかです。あとは、YouTubeを見たり、SNSを寝る前に見るのは習慣になっています。最近は「コムドット」さんが好きです。

HINATA 話題ですよね!

Maari 5人組の20代くらいの…結構かっこいいんですよ!

HINATA 自分はダンス以外は何もやってないんですけど…。チームメートとも練習以外もずっと一緒にいるので、一緒にしゃべっているのが息抜きの時間かなと思います。あとは最近ドラムをやるんですけど、ストレス発散になっていいです。新しい趣味とか特技が欲しいなと思った時に、ドラムかなと思ったんですよね。まだ全然うまくないので、もっと続けてうまくなりたいです。

--今後のチームの目標は?

Maari チームとしては、総合順位4位以内に入ってファイナル(CHAMPIONSHIP)までに進みたいと思っているので、優勝を目指しているんですけど、ROUND.5からどんどん順位を上げていって、総合4位に入るために頑張っています。

HINATA 今は総合順位が2位なので、ROUND.5では(現在総合1位の)エイベックス(avex ROYALBRATS)の皆さんを抜いて、チャンピオンの椅子にCANDOOさんを座らせるというか、あの椅子はCANDOOさんしか似合わないと思うので、そこの席に戻りたいです。4位以内は絶対なんですけど、その中でも1位で、総取りできるように。チームとしては優勝しか狙っていないです。

--個人的な目標や夢は?

Maari I’moonに入るまでは、ダンス1本で頑張ってきて、世界でも活躍できるくらい、1人のダンサーとして素晴らしい人になりたいなと思っていたんですけど、I’moonに入ってからはいろいろな道が見えてきて、ダンスはもちろん関わって生きていきたいと思っているんですけど、アーティストとしても頑張ってみたいという興味もわいてきました。もっとDリーガーとして有名になって、歌とかも今後どんどん練習していきたいと思っています。もっと歌とかがうまくなれば、いろいろな未来が見えたり、目標が大きく持てるので、ダンス以外にも挑戦していきたいと思っています。

HINATA チームとしても、個人としても、もっと有名になって、いろいろなことに関わっていきたいです。自分はダンス以外にのめりこむものが今はあまりないので、ダンスをして生きていければめちゃくちゃいいんです。夢は有名になって、いろいろな人を笑顔にしたり、幸せにできるような人になりたいのが一番大きい夢です。

 

◆HINATA(ヒナタ)2005年(平17)3月10日、香川県生まれ。台湾出身。小2から親の仕事で台湾に移り、EXPG STUDIO TAIPEIでダンスを始める。小6で帰国後はEXILEらのサポートダンサーなどを務める。171センチ。

◆Maari(マアリ)2005年(平17)1月3日、北海道生まれ。7歳からダンスをはじめ、ダンスチーム「gemini★」の一員として全国大会2冠など優勝多数。きゃりーぱみゅぱみゅらのバックダンサーとしても活躍。158センチ。

◆ROUND.4ハイライト 第1戦、第2戦と最下位(9位)スタートで、第3戦も7位だったBenefit one MONOLIZが、SPダンサーに$AYAKAを迎え、初勝利を飾った。LUXは4位で、総合ポイントはROYALBRATSと並ぶ33ポイントに。現在総合8位のI’moonは今後の巻き返しを狙う。3日開催のROUND.5では、ゲスト審査員をTRFのSAM、ミラクルひかるが務め、ゲストアーティストには、CrazyBoyが登場する。

◆第一生命D.LEAGUE 昨年2月設立の「株式会社Dリーグ」が展開する日本発、世界初のプロダンスリーグ。初年度は9チームが参加。レギュラーシーズンは1月10日に開幕し、全12ラウンド。各ラウンドは、1チーム8人が出場し、約2分間のパフォーマンスを行う。レギュラーダンサーに加え、期間限定で「SPダンサー」を加えることも可能。総合上位4チームがチャンピオンシップ(トーナメント形式、6月末予定)に進出し、年間王者(賞金3000万円)を決定。CEOはフルキャストホールディングス平野岳史会長。各ROUNDの模様は、D.LEAGUEオフィシャルアプリをはじめ、ABEMA、GYAO!、ニコニコなどで無料生配信される。オフィシャルアプリで有料会員になると、視聴者ジャッジとして投票も可能。