嵐櫻井翔、最初に日刊の芸能面と社会面を読んでます

 

日刊スポーツは6日、創刊75周年を迎えました。戦後間もない1946年(昭21)3月6日、日本初のスポーツ新聞として東京で発行され、1万5000部(1部50銭)が完売しました。スポーツ、芸能、レースの楽しさ、感動、面白さをお伝えして歴史を重ね、3月6日は「スポーツ新聞の日」となっています。嵐の櫻井翔(39)が、メッセージを寄せてくれました。

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1946年創刊って、終戦から1年たたずしてですか。(目を大きく見開いて)すごいですね! 75年前って、自分の親も生まれていない。まして日本で最初のスポーツ新聞にアニバーサリーのタイミングで(自分の話が)紙面になるのは、本当にうれしいですよ。

この12~13年ぐらい、新聞は毎日読んでいます。日刊スポーツと、あと何紙かを。最初に日刊さんの芸能面と社会面を読むんですよ。世の中の「見出し」が分かる気がして。今多くの人が気になっていることって何かな、と思って。そこから1面に戻って、スポーツも見て。ざっくり、世の中の関心みたいなことをスポーツ紙でイメージしてから、一般紙を読む感じですね。

2006年(平18)に(日本テレビ系「news zero」の)キャスターになったことが最初のきっかけで、さらに08年に北京五輪を取材する時に、スポーツをオールマイティーに知っておかないと、と思って、確かスポーツ新聞を読み始めたんだと思います。監督とか選手の連載もあるじゃないですか。あれも好きなんですよね。

自分が出会えない情報に出会えるのは、圧倒的に新聞なんですよね。当然インターネットのニュースとかも見ますけど、ターゲティング(興味のある分野の内容が表示されやすくなるなどの仕様)されていたりして、良くも悪くも自分の興味のある範囲の情報しか得ることができなくて。ネットだけだと、僕の場合はラグビーとかサッカー以外のスポーツ選手の活躍を目にする機会は少ないかもしれないし、一般紙で見られる海外の政治とか、悲しい出来事の記事にも触れられないかもしれない。

情報を迎えに行きながらも、受け身になって出会うというか。極端に言うと、自分が興味のない情報にも強制的に出会って、それが新たな興味のきっかけになる。ネット記事には、思わぬ出会いはほとんどない。だからやっぱり、新聞じゃないとダメなんですよね。

あと、僕らの世代は、原体験として、朝ご飯の時におやじが新聞めくって読んでいるのを見てきた。(新聞を読むことは)ちょっと大人の階段上る、みたいな気持ちもあるかもしれません。子供の頃、電車の中で4分の1くらいに折って新聞読んでいる人を見て「器用にやるな~」って思っていたのですが、今は自分がメーク中にやっています。小一時間あるので、ちょうどいいんですよ(笑い)。

もちろん、ジャニーズの後輩の記事も気にして見ますよ。こんな作品やっているんだ、とか。「頑張ってるね」って連絡する時もあります。思わぬところで自分の名前が出てくるとびっくりしますね。この前Snow Man阿部(亮平)くんの「サタデージャニーズ」で僕がプレゼントしたカードケースの話が出ていたのを読んだ時は、びっくりしました(笑い)。

一方で、活字はちょっと怖いというか、難しいと思う時もあります。映像だと表情や声色でトーンが伝わりますけど、言い方1つで伝わり方が違ってきますから。

嵐という立場でお伝えすると、活動休止発表会見翌日や、活動休止した年末の紙面とか、「こんなに大きく特集していただける立場になったんだ」って実感できるのは、やっぱり紙面の大きさでした。光栄でしたね。やっぱり、新聞じゃないと出会えない情報っていうのが自分にはすごく重要なので、これからもたくさんの出会いと気づきを新聞から学びたいです!

◆櫻井翔(さくらい・しょう)1982年(昭57)1月25日、東京都生まれ。95年ジャニーズ事務所入り。04年3月慶大経済学部卒。映画「神様のカルテ」やドラマ「謎解きはディナーのあとで」など出演多数。18、19年の「NHK紅白歌合戦」で白組単独司会。今年1月スタートの日本テレビ系「1億3000万人のSHOWチャンネル」でMC。4月スタートの同局系ドラマ「ネメシス」に女優広瀬すずとダブル主演する。171センチ。血液型A。