いきすぎ、死んだと…「太陽は動かない」撮影の裏側

映画「太陽は動かない」舞台あいさつで、記念撮影する左から日向亘、佐藤浩市、藤原竜也、竹内涼真、市原隼人、羽住英一郎監督(2021年3月6日撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

映画「太陽は動かない」(羽住英一郎監督)の公開舞台あいさつを取材した。想像を絶するような命がけの撮影エピソードを聞き、驚いた。

同作は吉田修一氏の小説が原作。表向きは小さなニュース配信会社を装った「AN通信」という組織が舞台となる。藤原竜也(38)と竹内涼真(27)が演じるエージェントは、24時間ごとに本部への定期連絡をしなければ心臓に埋め込まれたチップの起動装置が発動し、解除申請が出来なければ5分で爆死するという状況で任務を遂行する。

撮影はブルガリアで行われた。カーアクションや橋を飛び降りるワイヤアクションシーンなど日本では100%不可能な激しいアクションシーンの連続だったという。

高所や閉所、水が大の苦手だという藤原は、あまりのハードさに「今までの人生で一番辛い」と声を漏らすこともあったといい「いきすぎた撮影でした」と振り返った。

約10メートルの陸橋から飛び降りるシーンで、竹内は「最低でも10回以上飛びました」と明かし「70、80キロの大人が何回も飛び降りるんで、そこにかかる力はすごかったです」。そして「あれより大変な撮影は、もうないんじゃないか」としみじみ話した。

オープニングから観客の度肝を抜くような、バイクに引きずられる演技を含むハードなアクションを繰り広げた市原隼人(34)は「冒頭、ひざまずいて動けない状態の中で、後ろで車を爆破させて飛ばすシーンがあったんですけど、予想外のコースに車が来て、死んだと思いました」と命がけだった撮影エピソードを明かした。

司令官の役を演じた佐藤浩市(60)は「映画だからそれは万全を期してやっているんだけど、それでも危険な時はものすごく危険。もう本当にね。ワンタイミングずれたらどうなるかわからない、逆にこの映画見たときに、みんながやっているアクション見て冷や冷やしました。それくらい、現場でやっている人間は大変。いかにワンカットワンカットがスリリングに撮られているか、よく分かると思います」と熱く伝えた。

共演者の口から次々に出てきた数々のエピソードから、どれほど大変な撮影であったか、ひしひしと伝わってきた。

出演者の苦労の数々、ぜひ映画館で目にしたいと思う。