脚本家三谷幸喜氏(59)が作、演出し、松本幸四郎(48)が出演し19年に上演された「三谷かぶき 月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち」のシネマ歌舞伎版が5月に衛星劇場で放送される。このほど幸四郎がオンライン取材で、同作への思いなどを語った。
江戸時代、伊勢からロシアに漂流した大黒屋光太夫らを描き歌舞伎座で上演された作品を、三谷氏がシネマ歌舞伎にした。昨年、劇場公開され好評を博し、今回がテレビ初放送となる。
幸四郎は「40分くらいカットしていますが、舞台では味わえない新作歌舞伎が誕生しました。テンポ感を感じます。三谷さんは『映画としてとらえて作った』と言っていました。ただたださすがだなと思うばかりです」と話した。舞台で話題になった犬ぞりのシーンはカットを免れていることも明かした。
三谷氏とは「決闘! 高田馬場」(06年)以来、2度目の歌舞伎でのタッグ。三谷氏に全幅の信頼を置いているという幸四郎は、「月光露針路日本-」については「これだけ(台本の段階から)いじらない新作の歌舞伎はない。もう出来上がっていました。すごいものになると確信しました」と振り返った。
昨年から続くコロナ禍の中、配信公演にも力を入れてきた。幸四郎は「新たな歌舞伎のために、どんな状況でも前に進んでいく。夢を掲げて、そのために何ができるかと頑張っていくしかない」と語った。