乃木坂4期生ライブで先輩の楽曲多数披露し涙 無観客でも熱い思い届ける

乃木坂46の4期生ライブで涙した清宮レイ(中央)。左は筒井あやめ、右は早川聖来

乃木坂46の4期生16人が8日、生配信ライブ「9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~4期生ライブ~」を開催した。開催発表当初は有観客の予定だったが、緊急事態宣言発令を受けて無観客ライブとなった。憧れの先輩たちが歌ってきた楽曲を次々と披露し、感極まるメンバーも続出。画面越しではあるが、ファンに熱い思いを声を届けた。

冒頭は、4期生遠藤さくら(19)がセンターを務めるシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」からスタート。続いて3期生の大園桃子(21)与田祐希(20)がダブルセンターの「逃げ水」、さらに2期生の卒業生堀未央奈(24)センターの「バレッタ」、そして1期生の卒業生生駒里奈(25)センターの「ぐるぐるカーテン」と、幅広い楽曲を次々と披露した。

MCでは賀喜遥香(19)が「本当は有観客で皆さんと時間を過ごせる予定だったんですけど、緊急事態宣言を受けて無観客になりました。申し訳ございません」と謝罪の意を伝え、「でも、客席に皆さんからのメッセージ(パネル)が置いてあるんですよ。見渡す限り、たくさん。既に泣きそうです」と感謝した。「画面を飛び出すくらいの勢いで頑張りますので、よろしくお願いいたします!」と意気込んだ。

遠藤は「緊張するけど、ずっと楽しみにしてきたライブだから。無観客となってしまったんですけど、ライブにかける思いは何も変わっていないので、精いっぱい努められればいいなって思います」と誓った。最年少の筒井あやめ(16)は「今回は客席があって、センターステージがあって、花道があって。これぞライブって感じで、それがすごくうれしい。皆さんの思いをこうやってメッセージカードにしていただいて、みなさんとライブができていると思って、今日1日頑張ろうと思います」と笑った。

筒井とともに「逃げ水」でダブルセンターを務めた清宮レイ(17)は「『逃げ水』を、桃子さんの位置でやらせていただいたじゃないですか。あやめんとシンメで、センターで何かやりたいなって言っていて、しかも大好きな先輩の『逃げ水』をやらせていただいて、今までで一番、うまく笑えているか不安で…」と涙ぐむと、メンバーたちから「すごいすてきだったよ!」とフォローされた。松尾美佑(17)らももらい泣きし、賀喜は「みんな、もう、ちょっと! 最後どうなっちゃうの、これ?」と笑っていた。

また、早川聖来(20)は「久しぶりに有観客でできると思っていたので、お客さんがいないのはすごいさみしいですけど、そんな中でも、皆さんからのメッセージとか、さらにさっきうれしいことがあって」と切り出した。

「ご飯が置いてあるところに、1期生の皆さんから寄せ書きみたいなのを飾ってあって。『頑張ってね』『見ているよ』って温かい言葉をたくさん書いてくださっていて。本当にいいグループだなって思ったし、先輩たちの大切な曲をたくさん披露させていただくからこそ、私たちもいろんな思いがあると思うけど、先輩も見ていてくださるということだし、少しでも見てよかったって思っていただけるように頑張りたいです」

さらに「特に刺さったのが…」と言って、「(齋藤)飛鳥さんが『ミスるなよ~』って書いてあって。ちょっとしかられたいって思っちゃう自分がいる」と笑いを誘った。賀喜は「ダメだよ~」と笑顔でツッコみ、「今回も16人で頑張って、いいライブにしましょう!」とまとめた。

18年11月に加入した11人に、昨年2月に研修生から配属された5人を加えた16人の4期生は、乃木坂46で最も後輩にあたる。中盤は、1期生の先輩たちからの指令を受けて、かつて1期生がライブでチャレンジした企画やパフォーマンスに挑戦していった。げたを履いてのタップダンスや、光る手袋を着けての集団パフォーマンス、自転車をこいでの発電などを次々と披露した。

続けて、先輩たちが歌ってきたユニット曲をパフォーマンスした。「偶然を言い訳にして」で、引退した橋本奈々未さんのポジションを務めた北川悠理(19)は「中3高1の頃に、人間関係で悩んだ時に、ずっと(橋本さんのソロ曲)『ないものねだり』を聞いて、心を救っていただけたので、今回こうして参加させていただいて、憧れの先輩の歌のパートだったり、衣装を着させていただいて、うれしいというか、感動というか、感謝ももちろんですし、幸せな時間だなって思いました」と感慨深げに話した。

本編終盤には「図書室の君へ」「I see…」や「Out of the blue」など、4期生のオリジナル楽曲をパフォーマンス。先輩への憧れや後輩としての決意を歌った「4番目の光」の前には、遠藤が「次に披露させていただく曲は、私たちにとっても宝物みたいな、そのぐらい大事で、大切で、強い思いが詰まっている曲です。今日も歌詞の意味をかみしめながら、しっかり披露できればいいなと思っています」と伝えた。パフォーマンス後は涙を流すメンバーもいた。

アンコールでは、6月9日発売の27枚目シングル「ごめんねFingers crossed」に収録される4期生楽曲「猫舌カモミールティー」を初披露。同曲のセンターは4期生最年長の田村真佑(22)が務めた。

賀喜は「今回のバースデーライブで、先輩方の歴史を振り返ってきて、9年間重みとか、先輩の偉大さとかを感じて、追いつきたいけど追いつけないっていう、もどかしい気持ちとか、力不足を感じることもすごくあって」と心境を明かした。「でも、そんな時は、4期生のみんなが一緒に支え合って頑張っていたりとか、1期生さんからはメッセージをいただいたりして、乃木坂の温かさをあらためて感じたというか。この4期生ライブでは、4期生の仲の良さを伝えたくてたまらなかったんです!」とアピールした。

ラストの「おいでシャンプー」を終え、賀喜は「こうしてたくさんの方々に見ていただけて、たくさんのスタッフさんに支えていただいて、温かい先輩方にも囲まれて、本当に4期生って幸せだなって思いますし、(乃木坂46はデビュー)10年目になるんですけど、私たち4期生もさらなる未来を目指して、頑張っていきたいと思いますので、これからも応援ろしくお願いいたします!」とあいさつ。全員で「よろしくお願いいたします!」と深々と頭を下げた。