米アマゾンが映画老舗スタジオMGM買収に向け協議 米バラエティ誌報じる

米アマゾンが、人気スパイ映画「007」や「ロッキー」シリーズなどで知られる米映画老舗スタジオMGMの買収に向けて協議していると米バラエティ誌が報じた。

複数の関係者の証言によると、アマゾンは90億ドルで買収交渉を行っているという。動画配信サービス部門の強化を進めるアマゾンは、かねてエンターテインメント大手の買収を模索していると伝えられていた。MGMはケーブルテレビ局エピックスを傘下に持ち、「ファーゴ」などの人気テレビ番組も制作している。

買収が成功すれば、ハリウッドの黄金時代を築いたMGMが所有する4000ともいわれる名作映画のライブラリーとテレビ番組の約1万7000エピソードを獲得することができるだけでなく、映画賞を狙う作品を制作することも可能になる。現時点で、両社とも買収に関してはノーコメントとしている。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で新作映画の公開が相次いで延期されたことなどで多額の負債を抱えるMGMは、昨年12月に売却を模索していると報じられていた。非公開株に基づいた同社の時価総額は負債を含めて約55億ドルだと伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)