明石家さんま(65)が22日夜、MBSラジオ「ヤングタウン土曜日」(土曜午後10時)の放送で、77歳で亡くなった俳優田村正和さんとの思い出に触れた。
さんまは田村さんの代表作のひとつ、フジ系「古畑任三郎」シリーズに犯人役で出演しており、田村さんについて「すごいオーラ。人を寄せ付けないオーラじゃなくて、入っていけるオーラだった」としのんだ。
さんまは、96年放送の第2シーズンで「しゃべりすぎた男」放送回に弁護士役で出演。法律用語が難しく「歌うように覚えた」ものの、不安いっぱいだったさんまは、緊張して収録に臨んでいた。すると、偶然にも演技中、田村さんがセリフをかんだという。
「入っていけるオーラ」を醸し出していた田村さんだったため、さんまは場を和ませようと「かみましたね」と発言。田村さんも笑っていたが、ADに呼び出され「田村さんは一度もかんだことがない。そういう(ちゃかす)のはやめてください」と叱られたという。田村さんのミスに、スタッフさえも驚き、動揺していたためのことだった。
さんまは「もう、どうしようか…」と動揺していたが、その日はロケで世田谷区内へ移動することに。すると、今度は、さんまの車が道を誤ってしまった。「世田谷って一方通行が多くて、Uターンするとこ(ろ)がない」。戻るのに1時間以上費やしたという。
その際にも「(田村さんは)『何してんだよ』とかは一切、おっしゃらない」。逆に「ありがとう。待ってる間にカレーを食べられた」と礼を言われたとも明かし、田村さんの優しさ、気遣いに感服した思い出を振り返った。
また、田村さんは台本を持っておらず、どのようにしてセリフを覚えるのか極意を聞いたところ、田村さんから「朝起きて、葉っぱ集めてたき火をしながらセリフを覚えるんです」と言われたという。
そんな田村さんの生き様には、村上ショージも「さんまさんを待ってたら、すごいリムジンが止まって、(田村さんが)ポケットに手つっこんで降りてきた。『1歩出たら田村正和』ちゃいますよ、『出る前から田村正和』でした」と脳裏の映像を口にした。
番組では、さんまのもとに、木村拓哉からも連絡があったと明かされ、その内容は「現場に立ってもらわなきゃいけない人が1人またいなくなりましたね」との文言だった。
「古畑-」は、田村さんの追悼として2話が選ばれ、急きょ再放送されたが、さんまの出演回はその2話に入っていなかった。
さんまは「おもろい、おもろい、言われてたのに、テレビ局さんは、イチローの方(出演回)を選ばれた。なんで、ウチの部屋で(自身の出演回を)上映した」と話していた。