【記者の目】山下達郎の映画への造詣に驚き 読み込んだ脚本、資料持ち込み

「日曜邦画劇場」放送開始20周年・1000回「人情紙風船」4Kデジタル修復版の番組収録に参加した山下達郎(菊地英二氏撮影)

シンガー・ソングライター山下達郎(68)が25日、都内で行われた日本映画専門チャンネル「日曜邦画劇場」で7月4日放送の映画「人情紙風船」(山中貞雄監督)4Kデジタル修復版の、番組収録に参加した。テレビには出演はしないスタンスで、今回も写真と音声のみの出演だが「人生の1本」と公言する作品が、最高画質でテレビ初放送されることを受け「生まれて初めて」映画の番組に出演。1時間にわたり映画への深い知識と愛を語り続けた。

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TOKYO FMの山下の番組「サンデー・ソングブック」(日曜午後2時)を1992年(平4)を放送開始当初から愛聴し、映画への造詣が深いことは知っていたが、それでも驚かされた。山下は収録の場に古書店で買ったという「人情紙風船」を紹介した「キネマ旬報」1937年(昭12)8月21日号を持ち込んだ。映画専門番組への出演に当たり「(心に)火が付き」読み込んだという脚本、資料も持ち込み、出演した俳優や戦前、戦後に活躍した日本映画の監督について熱く語った。こちらが「映画記者です」と名乗るのが恥ずかしくなるほど、勉強させていただいた。

山下は収録を終えると記者に向かって「お粗末さまです。お忙しいところ、ありがとうございます。私なんかのために」と謝意を口にした。もっと映画を見て、恥ずかしくない知識をつけた上で山下と映画、音楽について語り合ってみたい。