世界で一番有名な日本人アーティスト、葛飾北斎の生涯を描いた映画「HOKUSAI」(28日公開、橋本一監督)のヒット祈願報告会が26日、都内のホテルで行われ、北斎の青年期役の柳楽優弥(31)と老年期役の田中泯(76)のほか、永山瑛太(38)玉木宏(41)瀧本美織(29)が出席した。5人はこの日の会見前に、北斎とゆかりが深い東京・墨田区の牛嶋神社でヒット祈願を行った。
同作は19年に撮影されたが、コロナ禍で公開が1年遅れた。柳楽は「神社で北斎の絵を見て、悪いものをはね返す力がある気がした。現在は大変な状況なので、悪いものをはね返してほしい」。作品については「芸術とか映画はトンネルで出口を探すライトのようなものだと思う。出口に誘導する力があると思う。コロナが収束してみなさんの笑顔が戻ってきてほしい」。田中も「神社での絵を見て、86歳の時に描いたと知り驚きました。映画は1人1人に届く力はあると思うので、あとはどう受け止められるかです」と話した。
柳亭種彦を演じた永山は「種彦は芸術を取り締まる側なのに、北斎との作品を発表した。その2人の関係性と同じく、田中さんと初めて共演して俳優としてのカテゴリー以上のものを伝えられた」。喜多川歌麿役の玉木は「若い画家が集められ、切磋琢磨(せっさたくま)する状況は今の芸能事務所のようです。北斎に刺激を与える役ですが、柳楽くんの目が印象的で強い闘志が感じられた」と語った。
また、北斎の妻のコトを演じた瀧本は「イメージの中での女性像をつくりました。妻ではあるけど、包容力と慈愛の気持ちで演じました」。