ドーベルマンインフィニティが“このまま”持ち続けたいこと

新シングル「konomama」を発売するDOBERMAN INFINITY。左からP-CHO、GS、KAZUKI、SWAY、KUBO-C(撮影・たえ見朱実)

5人組ヒップホップグループ、DOBERMAN INFINITYが明日9日に新シングル「konomama」を発売する。EXILE/GENERATIONS白濱亜嵐(27)主演のテレビ朝日系ドラマ「泣くな研修医」(土曜午後11時)の主題歌は、心に刺さる応援歌。このほど、5人が日刊スポーツのインタビューに応じ、新曲への思いを語った。【聞き手=大友陽平】

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--新曲「konomama」はどんな曲ですか?

GS(41) 僕たちの中では、応援歌を作ろうというところからスタートしました。今まではシンプルに応援できるメッセージを連ねてきたんですけど、今回は、世の中にたくさんいるだろうなと思われる「頑張っているけれど、一生懸命自分なりに努力してるけれど、うまくいかない人」というのを1つ、想像して書きました。この先良い結末か、悪い結末になるかわからないけど、もう少し我慢して、歩みを進めてみようというメッセージです。僕たちもHIROさんから「勝つまでやれば負けないから」という言葉をいただいているんですけど、それも同じ。もう少し頑張ってみよう、もうちょっと先のストーリーを期待してみてもいいんじゃない? という希望を持ってもらえたらいいなと思いました。

KAZUKI(29) 歌っていても、聞いてくださる方により届いているのかなというのが分かります。今はこういうご時世ですし、うまくいっている人も多くないだろうし、うまいことだけなわけではない部分がある中で、考え方の角度を変えてもらえるきっかけになればと思います。

--ドラマ主題歌でもあります

P-CHO(41) おもしろい話があって…。義母が「曲、すごく良かったよ!」って連絡をくれたんですけど、それが「konomama」ではなくて、ドラマの中で流れている曲で…。

一同 (爆笑)

P-CHO それではないとも言えず…(笑い)。それは冗談ですが、実際かかった時は、長い時間をかけて歌詞を書いた曲でもありましたし、自分たちにとってもチャンスだと思って書いていたので、うれしかったです。

KUBO-C(41) ちらほら聞くのは、この歌詞のことがよく分かると。この歌詞が、やる気にさせてくれると聞きます。

SWAY(34) ドラマや映画を見終わった後って、自分も頑張ろうって思えたり、主人公と比べてちょっとは自分の人生がましかな? とか、主人公にすごく共感できたりします。「konomama」は映像ではないですが、曲でそのような表現ができてるのかなと思っています。皆さんの人生が1つのストーリーであって、今はつらいかもしれないけど、その人生という映画は、必ずハッピーエンドになるはず! という希望を、僕らが歌に乗せて届けられているのかなと思うので、また新しい、頑張れと直接言わない応援ソングのスタイルになったかなと思います。

--タイトルにちなんで、ご自身で「konomama」と持ち続けてきたことや、これからも「konomama」持ち続けていきたいことは何ですか?

SWAY あまり深く考えないことは、“このまま”引き続きやっていこうかなと思います。人生楽しい方がいいので。

--ある意味、息苦しさを感じやすい世の中でもあります

SWAY きっと今って、いろいろ進化してる途中じゃないですか? 自分がどうのこうのというよりは、周りに学習させてもらいながら、自分がまずポジティブであり、楽しい状況にいて、音楽だったりライブで周りに伝えていくことが自分たちにできることだと思うので、まずは自分が健康であって、ハッピーでないと、人に伝わっていかないので。“このまま”、このマインドだけは崩さないでいこうかなと思います。

GS B型なのもあって? 自己中心的な考え方が多いことに、以前自分が“くらった”ことがあって、周りのことを気にしよう、気にしようと自分なりにしたことがあったんですけど。周りに気を配ることは大事なことで、大切なことなんですけど、自分を殺してでも周りに気を使う必要はないのかなとも思って、“このまま”あくまでも自分を大切にした上で、人に優しく、気をつかえる人間になれればいいなと思いました。

KAZUKI 歌しかないですかね。曲を作り続けることです。ただそれは“このまま”というよりは“ここから”という感じの方が強いかもしれません!

P-CHO 僕は音楽、ヒップホップと出合ったのが15歳くらいで、そこからどっぷりハマッて、CDを買って、チェックして…という繰り返しを25年以上続けていて、それが自分にとって音楽へのモチベーションだったり、栄養をもらうものになっています。この音楽愛みたいなものを“このまま”続けていきたいです。

--最近お気に入りの音楽は?

P-CHO 最近は、(米ラッパーの)J・コールのアルバムがいいですね。

SWAY 1位もとりましたね!

P-CHO 最近は(ヒップホップのジャンルの1つの)トラップとかがはやっている中で、J・コールの曲がチャートを席巻するというのは、僕ら世代は“くらい”ました。最近はサウンドに混ぜて聞かせるのが主流なんですけど、ラップとボーカルがちゃんと真ん中にあって、ラップ聞かせますというのがやっぱり本国でもいいんだと感じました。

--最後にKUBO-Cさんの“このまま”続けていきたいことは?

KUBO-C 僕はもう…“このまま”で…。

SWAY KUBOキープ!(笑い)

KUBO-C “このまま”で、“このまま”で行きます! 気張らずにいきます!(後編につづく)