Jr.EXILE世代「BOT」リアルとバーチャル垣根越えワクワク届ける

「BATTLE OF TOKYO」プロジェクトの新アルバム「TIME 4 Jr.EXILE」を発表する、左からFANTASTICS中島颯太、THE RAMPAGE川村壱馬、BALLISTIK BOYZ砂田将宏(撮影・河田真司)

EXILEに憧れてアーティストになったJr.EXILE世代によるプロジェクト「BATTLE OF TOKYO(BOT)」のアルバム「TIME 4 Jr.EXILE」が、23日から発売される。

THE RAMPAGE川村壱馬(24)FANTASTICS中島颯太(21)BALLISTIK BOYZ砂田将宏(21)がこのほど日刊スポーツの取材に応じた。【聞き手=大友陽平】

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-GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZの「Jr.EXILE世代」によるプロジェクト。今回は各グループの楽曲や、コラボ曲が全6曲収録されている。

砂田 BALLISTIK BOYZの「VIVA LA EVOLUTION」は、ヒップホップとラテンがミックスされた曲調になっています。BOTの中での「JIGGY BOYS」のあり方とか、生きざまを表しているテーマソングという感じです。

中島 FANTASTICSの「PERFECT MAGIC」は、ニュージャックスイングの感じや、80年代のビートを入れています。「Astro9」はイリュージョン集団なので、歌詞もトリッキーですし、ちょっと意表を突くイメージも込められています。

川村 THE RAMPAGEの「CALL OF JUSTICE」はロックテイストの強い楽曲で、BOTの世界観に寄ったサウンドにはなっています。またGENERATIONSさんと歌う「Alternate Dimension」は、二次元にすごい親和性のあるような楽曲になってます。

中島 全員が参加する「UNTITLED FUTURE」は、それぞれのチームがあって、それぞれの道で未来を切り開いていくというバラード曲で、全員で歌う意味もあると思いますし、それぞれの表現の仕方も込められています。

-今回のミュージックビデオから、メンバー38人が“アバター化”し、リアルとバーチャルでエンターテインメント化しています

中島 自分の分身ができるようで、めちゃうれしかったです!

川村 さらに本職の声優さんに声をやってもらうのは全然違うと思いますし、その声優さんや、アニメの方々とか、世界も含めて、幅広く楽しんでもらえる可能性を秘めたプロジェクトだと思っています。

-キャラクター設定にも、それぞれが関わっている

川村 LUPUS(ルプス)は、僕の性格や信念みたいなものは、本人寄りな感じで作らせてもらいました。よく動物に例えられる時や、動物診断(占い)で、「オオカミ」って言われることが多いんです。英語でそのまま「ウルフ」ではおもしろくないかなと思って調べたら、ラテン語で「ルプス」というのが出てきて、その名前にしました。

中島 ARIA(アリア)は、少しイレギュラーなキャラクターにしたいと思って、基本無言で、小さい声でブツブツ話しているイメージです。イリュージョン集団の中で足にパワーを送れば速くなったり「力の変化」を加えられます。イタリア語でメロディーという意味で、響きも良かったので…。

川村 「これはアリア!」って思ったの?(笑い)

中島 これはアリア! って思いました(笑い)

砂田 (笑い)。僕はSkeet(スキート)です。“タタータ”という響きにしたくて…。

川村 じゃあ、モヒートでも良かった!(笑い)

砂田 はい(笑い)。砂田なので、「ス」から始まるようにして、いろいろはめていって、スキートにしました。もともとある言葉ではないです。

-19年に始動した同プロジェクト。同年7月には合同で4日間連続ライブ(千葉・幕張メッセ)も行った。

砂田 僕らはデビューしたばかりでした。デビューしてからいろいろな経験をさせていただく中でも、1番印象に残っているのは幕張のライブで、ターニングポイントでした。何も分からないまま先輩についていく中で、ライブの作り方も一から学んで、BOTがなかったら先輩たちと曲を作ったり、ライブをするという機会もなかなかないので、本当にすてきなプロジェクトだなと思いますし、自分たちも成長することのできるプロジェクトだと思っています。

中島 Jr.EXILEがあることで、自分たちの方向性やステージでの見せ方って何だろう? と考えたり、もっとFANTASTICSらしさを模索していけるんじゃないか? と考える機会をデビューしてすぐ経験できたということが、グループにとってもすごい良いことだと思います。

川村 自分のやることをやって、周りを見ながら学ぶことを学んで…というスタイルでいいんだと思います。1人1人が上を見て頑張りながら、周りから見れば、それがまた相乗効果になっていればいいのかなと思います。

砂田 またライブもやりたいです! 

中島 アニメとかもどんどん展開されていくと思うんですけど、ライブの時にバーチャルでアバターを出したりして、新しいエンターテインメントを出していけるような気がします。

砂田 僕らが歌ったり踊ったりせず、アバターだけでライブをやって、客席が埋められるくらいになったらすごいですよね!

川村 そうしたら、辞めようかな(笑い)

中島 アバターには、負けられないですね!

川村 アニメのコンテンツもありますし、世界的に広がってほしいですね。

プロジェクトを通じて切磋琢磨(せっさたくま)しながら、各グループの力もさらに伸ばしていく。

砂田 小説があったり、アルバムがあったり、アニメもドラマや映画ができるかもしれませんし、いろいろなエンターテインメントの見せ方があると思います。ファンの皆さんにも楽しみにしていてほしいですが、自分たちも楽しみながらやっているプロジェクトなので、今後の展開もぜひ楽しみにしていただけたらなと思います。

中島 誰も予想してなかったことが起こって、自分の考えていた夢だったり、したいことがなかなかできない状況になっている方もたくさんいらっしゃる中で、ワクワクすることだったりとか、何年も先までつながってるプロジェクトが、皆さんの楽しみな1つのポイントになっていただけることを願いながら、BOTのエンターテインメントを届けていきたいなと思います。

川村 僕自身、小説の第2弾(7月16日発売)もめちゃ楽しみなんです! 入り口は何でもいいので、このプロジェクトを楽しんでいただければと思います。

○…BOTに限らず、今後「Jr.EXILE世代」でやってみたいことを聞いてみた。

中島 大運動会をやってみたいです!

砂田 いいですね!

中島 38人いたら、結構いろいろなことができますよね。

川村 俺は「球入れ」ならやる! 俺ら16人だから有利だし(笑い)。徒競走だったら龍が速いし、水泳だったら(武知)海青も速い。それでもやる?

2人 ぜひ、やってみたいです!(笑い)

◆「BATTLE OF TOKYO」 19年に始動したLDHが仕掛ける総合エンターテインメントプロジェクト。EXILEに憧れてアーティストになった「Jr.EXILE世代」が集結し、未来の架空都市「超東京」を舞台にそれぞれのプライドをかけてパフォーマンスバトルを繰り広げる。同年7月、千葉・幕張メッセで4日間連続ライブ開催。今年2月に月島総記氏による「小説 BATTLE OF TOKYO vol.1」発売。今後はアニメ化をはじめ、さまざまな展開を予定。企画・プロデュースはEXILE HIRO。