吉永小百合(76)が6月30日、東京・新宿バルト9で行われた主演映画「いのちの停車場」(成島出監督)舞台あいさつで「映画は、これからも、ずっと上映すると(製作、配給の)東映の偉い方がおしゃっていらっしゃいました。ですから、ワクチンの接種が、まだの方もいらっしゃると思いますし、まだまだたくさんの方にご覧頂きたいと願っています」と、ジョーク交じりで映画のロングラン上映と、1人でも多くの観客の来場を願った。
映画は5月21日に封切られたが、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言延長を受け、都が同7日付で、同12日から劇場や演芸場の休業要請を緩和した一方、映画館には休業を要請したため同21日の初日は、東京と大阪で上映できなかった。翌22日に配信した公開記念舞台あいさつで吉永が「演劇は大丈夫だけど映画はダメ。大変ショック」などと疑問を呈した。
6月1日に休業要請が緩和され、東京と大阪で映画館の営業が再開すると、翌2日に全国公開記念舞台あいさつで「東京と大阪で初日を迎えました。とても幸せです」と全国375館で上映されたことを喜んだ。
吉永は、前々日の28日には、人口10万人あたりの医師数が582・41人と全国でも多い福岡県久留米市でイベントを行うなど、公開後も精力的に映画を伝え続けている。公開前後の激動の日々を振り返り「緊急事態宣言で映画館が閉ざされ、皆さんにいつ見ていただけるか、不安な日々を過ごしました」と語った。その上で「映画館に行くのが不安だと言う方がいらっしゃると思います。手紙が来て、同じ世代の人で『ワクチンを2回、打ってから見ました』とのことでした。とても、うれしかったです」と、ワクチン接種が進み、同年代が映画を見始めている現状を喜んだ。
この日は同年代の西田敏行(73)が、ギタリスト村治佳織が作曲したエンディングテーマに、シンガー・ソングライター小椋佳が作詞した、映画と同名の応援歌を生歌唱した。西田が「他人様の前で初めてこの歌を歌わせていただいた。レコーディング以来、緊張してドキドキした。皆さんの目の輝きが見えた」と感慨深げに語るのを聞き、吉永も「どうしても西田さんに皆さんの前で歌っていただきたくて、この会を開催しました。ありがとうございます。録音を聞かせていただいていましたけれど、生で聞かせていただき、良かったです」と喜んだ。
この日の舞台あいさつには、劇中の「まほろば診療所」で在宅医療を行う医師の白石咲和子を演じた吉永、仙川徹院長を演じた西田、事務員の野呂聖二を演じた松坂桃李(32)と訪問看護師の星野麻世を演じた広瀬すずがそろった。吉永はイベントの最後に「この4人が会うのは多分、今日が最後じゃないかなと思うんで、ちょっとセンチメンタルになっていますけれども。楽しい仕事をさせて頂きました」と共演者、スタッフに感謝した。