東宝は4日、細田守監督(53)の新作アニメ映画「竜とそばかすの姫」(7月16日公開)が、世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭(フランス)に新設された「カンヌ・プルミエール部門」に選出されたと発表した。同部門は、これまでの作品が高く評価されている監督の注目すべき新作を集めた部門で、選出された13本中、日本から選ばれた唯一の作品だという。
細田監督作品では、18年「未来のミライ」が、カンヌ映画祭期間中に併設して開催される、フランス監督協会主催の「監督週間」で上映されているが、同映画祭公式部門への選出は初めて。日本での公開前日の15日午後8時(現地時間)から行われるワールドプレミアには、細田監督が登壇予定だという。
細田監督は東宝を通じてコメントを発表した。
「前作『未来のミライ』がカンヌ国際映画祭・監督週間に選ばれたことに続き、今回『竜とそばかすの姫』がオフィシャル・セレクション『プルミエール部門』に選ばれたことをとても光栄に思います。アニメーション映画がカンヌ国際映画祭に選ばれること自体が極めて稀なことであり、今回の選出が、これから変化していく新しい映画の価値を観客に指し示す兆しと思います。コロナ渦の中で一時途絶えていた映画文化が再び復活する姿を、共にカンヌの地で祝い、感じたいと思います」
「竜とそばかすの姫」は、幼い頃に母を事故で亡くしたことをきっかけに、歌うことができず、曲を作ることだけが生きる糧となっていた17歳の女子高校生・すずが、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加。「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができ、すずは「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができ、歌姫として世界中の人気者になっていく。数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に「竜」と呼ばれる謎の存在が現れ、乱暴で傲慢な竜によりコンサートは無茶苦茶になるが、ベルは竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づき一方の竜もまた、ベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく物語。
声優として中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、森山良子、清水ミチコ、岩崎良美、中尾幸世、坂本冬美、役所広司が出演する。