桑田佳祐4年ぶり有観客ライブは宮城から「震災を風化させない」ナマケモノ

桑田佳祐

サザンオールスターズ桑田佳祐(65)が、ソロとして約4年ぶりとなる有観客ライブツアー「桑田佳祐 LIVE TOUR 2021『BIG MOUTH,NO GUTS!!』」を開催することが10日、分かった。有観客は、サザンで行った19年6月の東京ドームライブ以来で9月18日に宮城・セキスイハイムスーパーアリーナでスタートする。

コロナ禍でも、国民に明るい光を届け続けた男が、ついに動きだす。ライブは全10カ所、20公演を予定。桑田は「今回のツアーに関しましては、いろいろ考えるところも多(おお)ございましたが、毎日を懸命に生きておられる皆様の心を、“ホンの少しでも晴れやかなものにするお手伝いが出来れば幸い“と存じ、スタッフと話し合いを重ね、開催を決意致しました」と語った。

今年で東日本大震災から10年を迎えた。震災当時、所属事務所のアーティストを束ねて「チームアミューズ」を結成し、チャリティー楽曲をリリース。そして、半年後の11年9月には、「宮城ライブ~明日へのマーチ!!~」を開催するなど、思いをはせてきた。

そんな思いもあり、ツアーの初日公演会場を「震災を風化させないために」と、宮城のセキスイハイムスーパーアリーナを選んだ。「今回のツアーは、“思い出深い”東北の地より、始めさせて頂きます。『音楽人』としての気持ちを新たにさせて頂いた『宮城ライブ』から十年、今でもこうして歌を歌う事が出来ているという感謝の気持ちとともに、精いっぱい演奏したいと思います」と力を込めた。

ライブタイトルについては、「『BIG MOUTH,NO GUTS!!』は度胸はないくせに、大口をたたく、『口先だけの腰抜け野郎』という意味でして、これ、もうお分かりでしょうけど、不肖、私自身のコトであります(笑い)」と自虐的にコメント。その上で「クヨクヨしたり、前向きになれなかったりする事の多いご時世だけど、たまには(久しぶりに)皆んなで楽しい時間を過ごしてみようよ…という、なんだか回りくどいようですが、ザックリ言うとそんな意味合いのタイトルでございます」と紹介した。

ツアーの最終公演は、12月31日、横浜で年越しライブの予定だ。新型コロナの感染状況を鑑み、政府、各自治体、各会場のガイドラインに則って開催される。制約も多いが「音楽を通じて、今までも、そしてこれからもきっと変わることのない、かけがえのない時間と空間を、“ほぼほぼ”いつも通りの形で皆様と共有し合えたらと、切に切に願っております」。

ツアーのロゴにはナマケモノが採用された。「音楽以外には、何一つ役に立つことの出来ない“ナマケモノ”の私ですが、肩肘張らずに、頼れる仲間たちとともに、皆様のもとへ伺わせていただく所存でございます。さぁ、楽しいショーが始まるよ!!(たぶんね)」。

▼9月15日にリリースされるミニアルバム「ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼きfeat.梅干し」より、「炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]」が、11日午前0時に先行配信リリースされた。「開演お待ちどうさん ご来場大変御足労さん」「舞台の幕が開き あなたと共に歌う世の中に 光溢れるように」など、ライブツアーへの思いを込めた歌詞も、含まれている。