西島秀俊、濱口竜介監督カンヌ映画祭受賞で岡田将生と初めてメールし合った

映画「ドライブ・マイ・カー」プレミア上映イベントに登壇した西島秀俊(撮影・村上幸将)

西島秀俊(50)と岡田将生(31)が12日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督、20日公開)プレミア上映イベントで、同作がカンヌ映画祭で脚本賞など4つの賞を受賞した後に、初めてメールを送り合ったと明かした。

イベントの冒頭で、西島と岡田が仕事の都合でカンヌ映画祭に参加できなかったことが、司会からインフォメーションとして観客に伝えられた。西島は「わざわざ言うことですか? 残念でしたね」と苦笑した。

一方、岡田は司会からカンヌでの受賞の一報を聞いた時は? と質問が出ると「うれしいですよ。うれしくて、西島さんに初めて連絡しました」と笑みを浮かべた。西島も「メールはお互い、教えていたんですけど…連絡、来ないなと思っていた」と振り返った。岡田が「すみません、すみません」と頭を下げると、西島は「『良かったね』とメールでやりとりしました」と明かした。

カンヌ映画祭で、日本映画が脚本賞を受賞したのは初めての快挙だ。西島は「濱口監督が、すごい監督だということは前の作品で感じていました。これから、世界の人に認められて傑作を作っていくのかなと。今年、ベルリン映画祭(審査員大賞(銀熊賞))、カンヌと受賞して、監督はすごいんですけど、これから、すごいことになるんだろうなと」と、濱口監督の今後に期待した。

「ドライブ・マイ・カー」は、作家の村上春樹氏(72)の13年の同名小説の映画化作品。西島秀俊(50)演じる舞台俳優が、脚本家の妻が秘密を残したまま突然死した2年後、演劇祭の演出で向かった広島で寡黙な専属ドライバーと出会い、目を背けてきたことに気づかされる物語。14年の短編集「女のいない男たち」に同作とともに収められた「シェエラザード」「木野」も投影した。

物語は、西島演じる舞台俳優で演出家の家福(かふく)悠介が、満ち足りた日々を送る中、霧島れいか(49)演じる脚本家の妻音が、ある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう。2年後、喪失感を抱えたまま生きる家福は、演劇祭で演出を任された広島に愛車で向かい、三浦透子(24)演じる寡黙な専属ドライバー渡利みさきとともに過ごす中で、それまで目を背けていた、あることに気づかされる物語。岡田は、音と深い関係があり、物語を大きく動かす俳優高槻耕史を演じた。

濱口監督は、ベルリン、カンヌと世界3大映画祭で相次いで受賞し、2冠を獲得しただけでなく、20年のベネチア映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した恩師・黒沢監督の「スパイの妻」で企画と脚本を担当している。