坂上忍の愛犬会場内脱走「てんくん!こっち!」スタッフ慌てて保護

アニメ映画「リクはよわくない」の完成披露イベントに愛犬と共に出席した坂上忍(撮影・佐藤成)

俳優坂上忍(54)が4日、都内で、アニメ映画「リクはよわくない」(10月1日公開、荒川眞嗣監督)の完成披露イベントに愛犬とともに出席した。

司会者の合図で坂上が登場すると、最後のフォトセッションに参加予定だった愛犬てん君が坂上を追走して会場内に脱走。坂上が「てんくん!こっち!」と呼び掛け、スタッフが慌てて追いかけて保護した。動物ならではのアクシデントで波乱のスタートとなり、イラストを担当したお笑いコンビ、野性爆弾くっきー!(45)は「スタッフさんがめっちゃ焦っていた」と笑った。

同作は、坂上がくっきー!とタッグを組んで製作した同名絵本が原作。坂上自身の経験をもとに、5歳の「ぼく」が愛犬リクと過ごす日々で命の大切さに気付く物語だ。

14匹の犬と4匹の猫と暮らしている動物好きの坂上は「絵本作っている時はまさか映画になるとは思っていなかった」と驚きつつ「動物と一緒に暮らすっていうのを通して、楽しいこともあるけど大変なこともあるんだよっていうのを伝えられたら」と作品に込めた思いを明かした。

くっきー!は、部屋中にさまざまな角度から撮った坂上の愛犬の写真を張ってイラストを作成したという。「最後の絵の、結末を書きたくなかったです。つらくて。最後の1ページすごい時間かかりました。4年半」と苦労を語ったが、すぐさま坂上から、絵本作成期間は1年だったとつっこまれた。くっきー!は「時空がちゃうんでね。人それぞれ時間のとらえ方って違うんです。精神と時の部屋入っていたので」とボケ続けて笑わせた。

最後にメッセージを求められたくっきー!は「すごく優しい『ぼく』と、はかないリクちゃん。すごく切ない映画なんですけど、あんまり『ぼく』と坂上さんをダブらせたら見る目線変わるんで、別物にした方がよい。鬼畜みたいな方とダブらせたらあーーってなると思うんで。自分なりの『ぼく』を作ってほしい。ぼくはそれを言いたい。ごくろうさん!」と坂上をいじった。

対する坂上も「自分でいうのもなんですけど、ストーリーは本当に完璧なんですよ。非の打ちどころがないストーリーなんですけど、あんまり完璧っていうと鼻につくので、くっきー!のへたくそな絵とバランスをとっている」とやり返して笑いを誘った。

犬の長男・ツトム役の声を担当した森川智之(54)、ナレーションとぼくの声を担当した松本梨香(52)も出席した。