沢田研二、作家役で19年ぶり映画単独主演 料理監修は土井善晴氏

19年ぶりに映画単独主演の沢田研二(C)2022「土を喰らう十二ヵ月」製作委員会

歌手沢田研二(73)が映画「土を喰(く)らう十二ヵ月」(中江裕司監督、来秋公開)で19年ぶりに映画単独主演する。原案は作家水上勉氏のエッセー。沢田は、長野の山荘で山の実やきのこを採り、育てた野菜を料理しながら暮らす作家を演じる。

昨年2月に撮影を始めたが、コロナ禍もあり今年7月下旬に撮了。沢田は「本当にながい、ながい、ながい撮影でしたけれど、本当の意味で超大作になるように期待しております。本当にお世話になりました。ありがとうございました」とコメントしている。

自然の中で、その土地で育った豊かな恵みを食し、季節の移り変わりとともに暮らすという世界観が描かれている。

料理研究家の土井善晴氏が映画で初の料理を担当する。撮了時に土井氏は「なにしろ、沢田(研二)さんとご一緒させていただいたことが、とても光栄なことでした。土と生活がつながっている感じが細部にまで表れていて、監督の思いが伝わってきました。本当にありがとうございました」とあいさつした。

沢田は「キネマの神様」(山田洋次監督、公開中)での菅田将暉とのダブル主演で話題になった。単独主演は「カタクリ家の幸福」(三池崇史監督、02年公開)以来19年ぶりとなる。