乃木坂46与田祐希、日曜劇場「日本沈没」出演 居酒屋看板娘「ぜひ見て」

TBS系日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」に出演する与田祐希(左)。右は主演の小栗旬

乃木坂46与田祐希(21)が、10月10日スタートのTBS系日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」(日曜午後9時)に出演することが13日、分かった。ヒット作多数の同ドラマ枠では、グループ初のレギュラー出演となる。小栗旬(38)松山ケンイチ(36)杏(35)ら豪華キャストと共演し、貴重な経験を積んだ。

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乃木坂46では、19年4月期の日曜劇場「集団左遷!!」で、生田絵梨花(24)が銀行のイメージガールとして劇中のポスターなどに登場していたが、直接の出演はなかった。レギュラー出演ではグループ初の日曜劇場キャストとなり、ゴールデン帯ドラマ初出演の与田は「出るものというよりは見るものという感覚だったので、最初は戸惑いました」と振り返った。

同作は73年刊行の小松左京氏の小説「日本沈没」をドラマ化し、現代バージョンに大きくアレンジした物語。2023年の東京を舞台に、日本沈没の危機が迫る中、主演の小栗や松山、杏らが未曽有の危機に立ち向かう姿を描く。

与田は、小栗演じる主人公の天海啓示や松山演じる常盤紘一が行きつけの居酒屋の看板娘、山田愛を演じる。小栗や松山、杏らと共演するシーンも多く「めちゃくちゃ緊張しました。私ここにいていいのかなっていう気持ちでした」と今春に終わった撮影を回想した。「貴重な経験なのでしっかりかみしめて、自分の中で成長して帰らないと、と思いました」と話した。

「皆さん優しい方々で救われました」と共演者に感謝。昨年与田が出演した「NHK紅白歌合戦」を見た小栗からは「与田ちゃん見つけたよ、親戚見ている感覚だった」と声を掛けられた。杏には個人的に相談し、演技の手本を見せてもらったり、せりふの雰囲気などのアドバイスをもらったりした。松山の背中をたたくシーンでは「めちゃくちゃ強く本気でたたいていいよ」と背中を押された。

与田は16年9月、乃木坂46に3期生として加入。愛らしいルックスで、ファッション誌モデルとしても活躍するグループ屈指の人気メンバーだ。18年のテレビ東京系ドラマ「モブサイコ100」や昨年公開の映画「ぐらんぶる」でヒロインを務めるなど、女優としての経験も積んでいる。

「日本沈没」の東仲恵吾プロデューサーは「与田さんが出演した映画を拝見した時、柔らかい雰囲気の中にも強い意志が伝わるまなざしが印象に残りました」と説明。「山田愛は日常を生きている普通の子ですが、困難な状況にさらされた時でも、なんとしても生きようとする意志が強い子でもあります。与田さんが演じたらとても面白くなるのではと思いお願いしました」と起用理由を明かした。

緊迫感ある作品の中で、居酒屋は貴重な憩いのシーン。作中で癒やしの存在となる与田は「私もすごく笑顔なことが多かったですし、笑えるやりとりもあるので、少しでも明るい気持ちになってもらえればと思います」と笑顔。「『日本沈没』の緊迫した部分は、コロナ禍の世の中とも通ずる部分もあると思います。今だからこそより響く言葉とかもあると思うので、ぜひ見ていただきたいです!」とアピールした。

◆与田祐希(よだ・ゆうき)2000年(平12)5月5日、福岡県の志賀島生まれ。ファッション誌「MAQUIA」「bis」レギュラーモデル。153センチ。血液型O。