期待は圧倒的にチョコプラ 伝統の土曜8時にコント番組復活「新しいカギ」

チョコレートプラネットの長田庄平(左)と松尾駿(2021年8月撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

6月に就任したフジテレビの金光修社長(66)が9月24日、リモートながら初の会見を行った。就任直後の7月の会見では書面で質問に答える形式を取ったため、初めてのお目見えだ。就任の第一報を報じたのが5月の中旬だから、丸々4カ月でご尊顔を拝謁(はいえつ)することができた。

金光社長は「視聴者の半分は女性、作り手としても女性を有効に活用したい。このような考えを社員に伝えている」と話した。就任直後の7月1日の人事で、キー局として初の女性編成部長に中村百合子編成部長(51)を起用したのも、それが狙いだろう。

就任後の初の大きな番組改編となった10月期の改編について、金光社長は「一朝一夕に結果を出すのは難しいが、新しい芽が1つでも2つでも出てくれば」と期待した。

あれこれ気になる番組はあるが、やはり一番の注目は金曜午後8時から土曜午後8時に枠移動した「新しいカギ」だろう。

土曜午後8時と言えば、TBS「8時だョ!全員集合」(69~85年)、フジテレビ「オレたちひょうきん族」(81~89年)、そしてフジテレビ「めちゃ×2イケてるッ!」(96~18年)と日本のテレビ史に残るバラエティー番組の時間帯。久しぶりに同時間帯で、本格的なコント番組を見ることができる。

今から51年前、70年に「8時だよ-」で加藤茶(78)が「タブー」の曲に乗って「チョッとだけよ」とストリップのまね事をやって、大ブームになった。記者が小学3年生の時で、いつもは真面目な女性教師も授業中のそのギャグを使ったり、PTAが大騒ぎしたのもよく覚えている。だから、ずっと土曜午後8時はコントを主体にしたバラエティーがあったのかと思ったが、90年代前半はなかったことに気が付いてちょっとびっくりした。

「新しいカギ」はチョコレートプラネット、霜降り明星、ハナコの3組が中心にコントを展開していく。だが、記者の期待は圧倒的にチョコプラだ。霜降り、ハナコは「お笑い第七世代」の主力。霜降りは18年にM-1、翌19年には粗品がR-1で優勝している。ハナコは18年のキングオブコンの優勝トリオだ。チョコプラは14年キンゴオブコント準優勝が最高だ。

チョコプラは長田庄平(41)と松尾駿(39)のコンビ。最初に注目したのは、実はお笑いじゃない。15年に長田が、東京・新宿のルミネtheよしもとの出番の合間に食事に出た際に、ひったくり犯にショルダータックルをかまして捕まえた時だ。

当時、よく昼飯を食べていた定食屋に、ルミネの出番の合間に来て大きな声で話しながらビールを飲んでいる芸人を見ていただけに、ちょっとビックリした。お笑い芸人が、お笑い以外で注目されちゃってという思いもあったが、正義の味方に幸あれと思っていた。

そうしたら、その後、長田の和泉元彌のものまね、そして松尾のIKKOの「どんだけ~」のものまねが大ブレーク。一気に人気者になった。

その後が続くかと見ていたらTT兄弟のネタでさらにパワーアップ。売れっ子芸人の仲間入りをした。そして今、YouTube「チョコレートプラネットチャンネル」の「悪い顔選手権」がひそかなブームを巻き起こしている。チャンネル登録数は142万人だ。

霜降りは20代、ハナコは30代前半。第7世代ではないアラフォーのチョコプラには、まだピークを迎えていない芸人の奥深さを見せて欲しい。「お笑い第3世代」の記者は、そう願ってやまない。