春風亭ぴっかり☆真打ち昇進で「蝶花楼桃花」に改名 命名は師匠小朝

蝶花楼桃花に改名を発表した春風亭ぴっかり☆(撮影・鈴木正人)

落語家春風亭ぴっかり☆(40)が、来春の真打ち昇進にあたり蝶花楼桃花(ちょうかろう・ももか)に改名することを27日、発表した。同日、都内で取材会が行われ、ぴっかり☆は「師匠の(春風亭)小朝が愛情をもって付けてくれた。すぐに大好きな名前になりました。『蝶花楼のねえさん』と呼ばれたい。この名前で頑張っていきたい」と語った。

蝶花楼は江戸時代から続く亭号で、19年3月に蝶花楼馬楽さんが亡くなってからは名乗る落語家がいなかった。

ぴっかり☆によると小朝は、真打ちになるにあたり独立のメッセージを込め亭号を変えること、蝶花楼の名前が消えてしまわないようにとの思いを込めて名付けてくれたという。大吉の字画になるよう、小朝が懸命に調べてくれたことも明かした。前座名はぽっぽ、現名もひらがなのため「漢字は初めて。ずしんとした重みを感じて精進していけたら」と語った。

また、ぴっかり☆は「これまで小か朝どちらか1つ、師匠の文字をもらいたいと言ってきましたが、師匠は僕の名前も入ってる、と。花は師匠の本名、花岡の花なんです。しかも2つ!!」と笑みを見せ、「師弟関係はこれからも変わりません。師匠の、古典も新作もお芝居もやるマルチな活動にあこがれています。師匠の背中を追いながら、落語を軸にやっていきたい」と話した。

ぴっかり☆含めた新真打ち4人の襲名披露興行は来年3月下席から始まる。ぴっかり☆は「ほかの同期もとてつもなくおもしろい。盛り上がってくれればうれしい」。

ぴっかり☆は06年に春風亭小朝に入門。11年に二つ目に昇進NHK新人演芸大賞で決勝進出、10日間連続独演会、海外公演など、精力的に活動している。短編映画に出演したり、14年には大人AKBオーディション最終選考に残ったことで話題になった。