原田龍二の妻・愛「女性はそういう勘は働く」エッセーで不倫騒動も赤裸々に

愛夫人(左)を優しく抱き寄せる原田龍二(撮影・河田真司)

俳優原田龍二(51)の妻・愛(48)が11月22日(いい夫婦の日)に、エッセー本「別れない理由」(講談社)を出版する。このほど、龍二同伴で日刊スポーツのインタビューに応じ、夫への愛を語った。

本の中では、19年に世間を騒がせた龍二の不倫が、実は3回目の裏切りだったことや、“サレ妻”としての思い、自身の生い立ち、家族や龍二への愛などが赤裸々につづられている。

出版を約10日後に控え、「読んでくださる方がいるんだろうかという不安といいますか、実感が湧いていないといいますか。なんか自分でもこれが本になるのか~という感じです」。

愛は、不倫された当日、龍二の不穏な空気を感じ取っていたという。「女性はみんなそういう勘は働きますよ。特に私の場合は、何度か経験があったもんですから。ビビビビっと」。出版されるまで本は読まないと宣言し、内容を知らない龍二は「これ、ぼく、いていいんですか?」と思わずたじろいだ。

愛は龍二の不倫を許したわけではない。それでも子ども2人を含め家族4人で歩みを進める決断をした。「すごく自分でも驚くほど、決断力というか、気持ちの切り替えがすごく早くて。もちろん悲しくて涙が出た日もありましたけど。でも、家族でやっていくなら、普通に早く生活できるようにっていうような考えに走ったので、過去のことに関しては、ふたをするっていうね」。

龍二の方を見ながら「気づけばやっぱり愛なんですよね。愛情がなければ終わり。愛情があるからこそ、やっぱり一緒にいたいし。やっぱり、愛が全てっていいますか、愛に尽きる」と語った。

とはいえ本には、前回の不倫から、2年半がたち、「そろそろ悪い虫が動きだすんじゃないか」とも記されている。愛は「(4度目は)ないことを願うしかない。祈るしかないですけど」といい、「ははは」と豪快に笑った。横で少し小さくなって聞いていた龍二は「ないです」とキッチリ否定した。

取材中、ラブラブな様子がひしひしと伝わってきた。いまだに2人は「行ってらっしゃい」のハグは欠かさないという。龍二は「それが妻との最後になるかもしれないし、子どもたちにとっても最後の言葉になるかもしれない。『あの時ハグしておけばよかったな』とか、ひと言『いってらっしゃい、いってきます』の後悔をしないために。交際中から、もし子どもが生まれたら、子どもの前でキスできる夫婦でいたいなっていうことはずっといっていた。実行していていいことですね」と説明した。すかさず愛は「浮気している時も(ハグは)していました」とチクリと刺し、「ハグしている雰囲気でも、あら(怪しい)ってわかります。うふふふ」。

改めて別れない理由を聞くと、愛は「なんでしょうね、人間的に魅力的というか、面白いんですよね。一緒にいてっていうよりは、そばにいさせてもらっている感じ。結婚前は子どもが欲しいなって思って家族をつくってもらったり、面白いお父さんであったり、仲良い家族ができて、私の中ではすごくいろんな夢をかなえてくれたりしているので、面白い相棒ですね」。

これを聞いた龍二は「ぼくはロックンロール」とモットーを明かした。「やっぱり、常に激しく。面白く。1回の人生だから。そこが大きいかな。僕が選んだ人だから、この人じゃなかったら、こういう風になっていない」。

「愛もロックンロールか」と問うと「めちゃくちゃロックです。独身の頃なんか2人で転がっていた。相当な器じゃないとつとまらないですよね。ぼくには彼女。彼女にはおれっていうことだと思いますね」と妻の表情を確認しながら答えた。

2年前のできごとを愛は「試練」と表した。「いろんなことを乗りこえても、結局2年前の、その前と同じような状態に今なれている。乗りこえてきたことが、本には載っているかな」。

本作は、暴露本というよりも龍二へのラブレターだ。「飽きないから、楽しく生きていられる。ただ幸せだったら退屈。優しさにおぼれちゃったりするので」とちゃめっ気たっぷりな表情を浮かべた。

本では、愛の母の言葉として「気がすむまで愛すればいい」とフレーズが紹介されている。交際期間を含めて30年の時を過ごしてきた。「全然、気がすんでいないです」と照れずに言い放つ愛もまた、ロックンローラーだった。【佐藤成】

◆原田龍二(はらだ・りゅうじ)本名・平井雅章。1970年(昭45)10月26日、東京生まれ。90年、第3回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」準グランプリ。03~10年までTBS系時代劇「水戸黄門」で助さん役を務めた。テレビ朝日系「相棒」シリーズなど多くのドラマ、映画で活躍。「温泉俳優」「裸キャラ」としても知られる。TOKYO MX「バラいろダンディ」金曜MCなど。178センチ。血液型A。

◆原田愛 1973年(昭48)6月16日、東京都生まれ。鎌江愛として88年にデビュー。タレント、女優として活動するも92年に芸能界引退。94年に復帰するも1年弱で再引退。91年テレビ朝日系「ミュージックステーション」内のミニドラマ「ジャストフィット家の人々」で龍二と出会う。92年TBSドラマ「キライじゃないぜ」でも共演し、交際がスタート。10年の交際期間を経て01年に結婚。1男1女。今年6月に青汁「大麦若葉」のCMに夫婦で出演し、話題に。原田愛として芸能活動を再開。

◆「別れない理由」 19年の龍二の不倫騒動が実は3度目の裏切りだったことや、不倫当日の怪しげな行動、“サレ妻”としての思いや立ち直り方、自身の生い立ち、夫や家族への愛などが赤裸々につづられている。暴露本というより、龍二へのラブレター。