TBS「水ダウ」おぼんこぼん“仲直り”試みる企画がギャラクシー賞受賞

おぼん・こぼん(2005年6月19日撮影)

10月6日にTBS系で放送された「水曜日のダウンタウン」(水曜午後10時)の「おぼん・こぼん THE FINAL」が「ギャラクシー賞10月度月間賞」を受賞したことが19日、分かった。同局が発表した。

同賞は、放送批評懇談会が、日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組、個人・団体を顕彰するもの。

「おぼん・こぼん-」では、不仲のベテラン漫才コンビ、おぼん・こぼんの2年間を追いかけたドキュメンタリー。こぼんの次女のタレント泉水(いずみ)いづみの結婚式に、おぼんとこぼんがそろって出席し、険悪な仲が修復される様子が2週にわたって放送された。

演出を務めた同局の藤井健太郎氏は「予定調和をよしとせず、これまでバッドエンドであってもそれはそれとして放送してきた番組のスタンスが、今回の結末にパワーを加えたと思います。成功にのみ価値があるわけではないと思いますので、次はバッドエンドでのギャラクシー賞受賞にも期待したいです」とコメントした。

選評は「2年前の『解散ドッキリ』だけで終わらせずに長期にわたって仲直りを試み、その過程を見事にエンターテインメントに昇華させた。意地とプライドが邪魔をして和解できない2人に果敢な“仕掛け”と必死の説得を繰り返す。『水曜日のダウンタウン』だからこそ撮れた緊張感と説明し難い人間の複雑な感情にあふれた人間ドキュメンタリーだった」とした。