尾田栄一郎氏総合P「ONE PIECE FILM RED」8月6日公開

尾田栄一郎氏が総合プロデューサーを務めるアニメ映画「ONE PIECE FILM RED」のティザービジュアル(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

漫画「ONE PIECE」の原作者・尾田栄一郎氏(46)が総合プロデューサーを務めるアニメ映画「ONE PIECE FILM RED」が製作され、22年8月6日に公開されることが決定した。21日、放送1000回を迎えたフジテレビ系アニメ「ワンピース」(日曜午前9時半)の番組内で発表された。

尾田氏が製作総指揮や総合プロデューサーの立場で、深く関わって製作される映画は、09年の「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」、12年の「ONE PIECE FILM Z」、16年の「ONE PIECE FILM GOLD」に続き4作目となる。

監督は、人気アニメ「コードギアス」シリーズや「スクライド」「プラネテス」「revisions リヴィジョンズ」などで、国内外から高く評価される谷口悟朗氏(55)が、脚本は、映画「キングダム」やTBS系で7月期に放送されたドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」などで脚本を務めた、黒岩勉氏(48)が手掛ける。尾田氏は黒岩氏の脚本に対して「脚本、素晴らしいです!」と太鼓判を押しており、6年ぶりとなる「ONE PIECE FILM」シリーズ最新作に期待は高まる。

この日、解禁されたティザービジュアルには、真っ赤な背景に、尾田氏がデザインをした映画オリジナルのキャラクターが描かれている。ヘッドセットマイクを着けて、空に向かって歌うこのキャラクターの詳細は一切、明かされておらず、「歌声、赤髪」というコピーが入った。併せて解禁された特報映像では、古い楽譜から五線譜と音符があふれだし、物語のカギを握る映画オリジナルキャラクターが映し出される。

谷口監督は、1998年(平10)の「ジャンプ・スーパー・アニメツアー‘98」の中で放送された「ONE PIECE」初のアニメ作品「ONE PIECE 倒せ! 海賊ギャンザック」で監督デビューしており、同作以来、23年ぶりに「ONE PIECE」に復帰した。一方、黒岩氏は「ONE PIECE FILM GOLD」で脚本を手掛けている。両氏は製作・配給の東映を通じて、コメントを発表した。

谷口氏 かつての船友から、また遊ぼう! と肉を食べながら声をかけられたら誰だって行くでしょう?今回、私が本当に久々に関わらせていただくことになった理由はそういうことです。できれば私にとって『ONE PIECE』とはどういうものだったのかを見つめ直し、その答えを自分なりに少しでも出したいなと思っています。今までのものとは少し違うところもあるかも知れませんが、その分、今まで見たことがない『ONE PIECE』を表現したい。むろん、これまでのTVシリーズや映画を無視するつもりはありません。これだけの歴史を紡いできたアニメの『ONE PIECE』。そこを基礎として、脚本の黒岩さんをはじめとするスタッフたちの力を借りて、新しい可能性を見いだしていきたいと思っています。

黒岩氏 総合プロデューサー・尾田栄一郎! 監督・谷口悟朗! あとは脚本さえちゃんとしていれば絶対に面白くなる座組! 結果、出来上がったものを読んだ尾田さんから「脚本、素晴らしいです!」という言葉をいただけたので、なんとか役目は果たせたと思います。2年間かけて、尾田さんや谷口監督と話し合い、少しずつゴールに近づいていく過程は、本当に一つの船に乗って冒険しているようで夢のような日々でした。みんなの力を結集して紡ぎ出した物語です。きっと多くの人の心に刺さる素晴らしい映画になるはず。楽しみにお待ちください!

「ONE PIECE FILM RED」の特報映像のラストには、1話で海王類に襲われた主人公モンキー・D・ルフィ(声=田中真弓)を救い、左腕を失いながらも麦わら帽子を託して再会を約束し、ルフィが冒険に出るきっかけとなった“四皇”と呼ばれる大海賊・赤髪のシャンクス(声=池田秀一)も登場。新たな伝説の始まりを予感させる。