トップ調教師・矢作芳人氏の21年を追ったドキュメンタリー12月5日放送

コントレイルと矢作芳人調教師(外部提供)

11月28日に東京競馬場で行われた日本中央競馬会(JRA)の第41回ジャパンC(G1、芝2400メートル)で有終Vを飾った無敗3冠馬コントレイル(牡4)を管理する矢作芳人調教師(60)の21年を追ったABCテレビのドキュメンタリー「先駆者たち-不屈のホースマン・矢作芳人-」が12月5日午後4時25分から放送される。

数々のG1ホースを輩出し、米国最大の競馬の祭典「ブリーダーズカップ」を日本調教馬として初制覇するなどJRAのトップトレーナーのマネジメント術、組織改革へ挑戦する姿に迫る。「チーム矢作」の結晶でもあるコントレイルのラストランにも密着する。

第1章では今年8月に矢作氏が管理馬の滞在する北海道の牧場視察に密着する。この牧場めぐりは「調教師の自分しかできないこと」と矢作氏。厩舎は、矢作氏が不在でも円滑に進むシステムを構築し、スタッフは安心して自分のやるべきことと向き合っている。調教師不在でどうやって馬を鍛え上げるのか? 調教ダイアリーとは?

第2章では競馬界への女性進出にも力を入れている矢作氏に密着する。第3章では、コントレイルの引退レースに密着する。

番組担当のプロデュサーは「トップの調教師である矢作氏について取材を通じて感じたことは『人と同じことはしない』『何度倒れても立ち上がる不屈の精神をもつ』ということでした。そのことを矢作氏の言動や近しい人からの証言などで表現できたらと考えました。またナレーションで彩ってくれるのが歌舞伎役者の尾上松也さん。実は競馬好きで競馬場でのトークショーやプレゼンターも務めておられます。歌舞伎役者の声はドキュメンタリーの雰囲気にぴったりだと思いオファーをさせていただきました。競馬と歌舞伎の融合で仕上がったドキュメンタリーを競馬ファンのみならず多くの方々に視聴いただければ幸いです」とコメントした。