日本を代表するコメディアン、志村けんさん(享年70)の半生を描いたドラマ、「志村けんとドリフの大爆笑物語」が、フジテレビ系で12月に放送される。山田裕貴(31)が、デビュー10周年の節目の年に志村けんさん役を演じ、いかりや長介さん役を遠藤憲一(60)、加藤茶役を勝地涼(35)、高木ブー役を加治将樹(33)、仲本工事役を松本岳(28)、荒井注さん役を金田明夫(67)が演じる。放送は27日午後9時~同11時3分。
ドラマは、志村さんがコメディアンになることを決意し、いかりやさんの元を訪れ、1968年(昭43)、高校卒業間際にバンドのボーヤ(付き人)として仕事を始めるところから始まる。見習い時代の修業の日々、そして74年にメンバーの一員となってから90年代までの、想像を絶するような過酷なスケジュールや、人気の裏に隠された挫折と苦悩、葛藤を描く。
いかりや長介さん役を演じた遠藤憲一に、役への思い、演じての感想を聞いた。
-今回話が来た時の感想
「小学校時代、ザ・ドリフターズは見ていたのですが、まさか自分がいかりや長介さんを演じるとは予想もしていなかったので、びっくりしました。強面(こわもて)というところと年齢的なところが起用理由でしょうか。今回のドラマが発表になったときには、近所の人から、“やっぱり、長さん(いかりや長介さん)だよね”と言われました(笑)」
-演じる上で気をつけた点や意識した点は
「一番特徴があるのは、あの声ですよね。でも、ものまねみたいになっても、と思ったので、福田監督と相談して、“要所要所を寄せるようにしましょう”と。ちょっとだけ声も普段の声よりは少し低めにして、顔はどちらかというと寄っちゃっているんで(笑)。実際に当時起こったことを見たわけでもなく、想像で演じさせていただいているので、本当にこれが正解かはわからないのですが、高木ブーさんとお会いしたとき、“長さん怖かったからね”とおっしゃっていて。コントに関しては、厳しさを持っていた方だと思うので、演じる上でそこは意識しました。この作品に入ってから、コントを緻密に作り上げていったのはいかりやさんだということも知りましたし、何年も毎週、中心になって作り上げていくのは大変なことだっただろうなとも感じて、改めて驚きました。自分はどちらかというとリーダーシップをとるようなタイプではないのですが、仕事に対する姿勢の厳しさは意識したり、みんなを引っ張っていくように心がけました。なんとなくちょうどいい空気感ができていったように思います」
-実際に演じてみての感想
「『8時だョ!全員集合』のシーンの今回の撮影は少人数でしたが、これが当時は常に会場がお客さんでいっぱいで、生放送の緊張感があって…結構楽しかっただろうなと思いました。実は、自分は、きっちりセリフや動きを覚えたり人にじっと見られるのも(役者ではあるのですが)得意ではないんです(笑)。だけどコントは、もちろんある程度、きちんとできあがってはいるのですが、“なり”の中でどうなっていくのかわからないところもあって、そのスリリングさと楽しさが一緒になっていく微妙な感覚を、ステージの上で感じることができました。ご本人たちが当時アドリブでやっているところを台本に起こして、それを自分たちが演じるというのは、なかなかない難しい経験でした」
-見どころは
「台本の進行状態が面白いので、いい意味ですごいナンセンスなものを作るのが上手な福田監督が、これをどういうふうに調理するのか? これは視聴者の方たちだけじゃなく僕たち自身も出来上がりがどうなるのか楽しみなので、一緒に放送を楽しみにしています」