【こんな人】「トップスター候補」ではなかった朝海ひかるは努力の人

坂本昌行との結婚を発表した朝海ひかる

坂本昌行(50)が30日、元宝塚歌劇団雪組トップスターの女優朝海ひかる(49)と結婚した。

所属するジャニーズ事務所を通じて2人連名のコメントを発表した。2人はこの日、都内の区役所に婚姻届を提出。ジャニーズ事務所所属タレントでは史上最年長、11月に解散したV6では5人目の結婚となった。

    ◇   ◇   ◇

朝海は女優として安住することなく、いつも進化を求めるどん欲な人だ。今年3月、こまつ座の井上ひさし作「日本人のへそ」に出演した朝海を見て驚いた。宝塚歌劇団でトップスターとなり、若手時代には娘役転向のうわさも出たほど可憐な容姿で人気だったが、この舞台ではヤクザからコメディアンまで何役も早変わりで献身的に演じていた。元宝塚トップというイメージに縛られることなく、自分のやりたいと思ったことに突き進む潔さがある。

宝塚では「トップスター候補」ではなかった。朝海は有望なスター候補の登竜門「新人公演」で1度も主演することがなかった。しかし、幼いころにバレエで鍛えたダンス力と中性的な魅力で頭角を現し、入団12年目でトップに就任した。努力の人でもある。坂本もジュニア時代が長く、一度はジャニーズ事務所退所も経験。2人には苦労人という共通点がある。

朝海は退団後も主戦場は舞台で、「エリザベート」「シラノ」「おもひでぽろぽろ」などミュージカルから「ローマの休日」、井上作品「私はだれでしょう」などストレートプレイと幅広く、新国立劇場「かもめ」はオーディションで主役を勝ち取った。

元宝塚トップも退団から年数がたつと出演舞台が少なくなる人が多い中、朝海は今も年5、6本に出演。演技力が評価されているためで、来年も1月にミュージカル「INTO THE WOOD」、3月に芸能生活30周年記念公演「サロメ奇譚」が決まっている。坂本と朝海の出会いも18年に共演したミュージカル「TOP HAT」。その時は夫婦と誤解される設定でラブシーンもなかったが、3年の時を経て、正真正銘の「夫婦」になった。【林尚之】