グラミー賞授賞式が延期 オミクロン感染拡大の影響 昨年は無観客開催

今月31日に開催予定だった米音楽界で最も名誉ある賞とされるグラミー賞授賞式が、新型コロナウイルスの新たな変異種オミクロン株の感染拡大を受けて延期されることが決まった。

第64回グラミー賞授賞式は、ロサンゼルスのクリプト・コム・アリーナで開催されることになっていたが8日、新規感染者が急増する中での開催はあまりにリスクが高いとして延期が発表された。新たな日程は決まっていない。

昨年も新型コロナウイルスの感染拡大の影響で1月31日から3月14日に授賞式が延期されており、2年連続での延期となった。無観客開催だった昨年は、多くのパフォーマンスが事前収録されたほか、授賞式会場以外からも中継を結ぶなど異例の授賞式だったが、今年は例年通りの開催を目指していた。ロサンゼルスではクリスマスから新年にかけて人流が増えたことなどから年末から新規感染者が急増しており、4日には2万人を超える新規感染者を記録している。

今年のグラミー賞は、最新アルバム「ウィー・アー」が大ヒットしたジョン・バティステが、年間最優秀アルバムや年間最優秀レコード賞、年間最優秀楽曲賞など主要部門を含む最多11部門にノミネートされており、続いてジャスティン・ビーバーとH.E.R.、ドージャ・キャットが8部門に名を連ねている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)