客が大好きな舞台俳優古田新太「バイトでした」映像作品をなめていた20代

古田新太(2021年12月撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

13日にKAAT神奈川芸術劇場で開幕する舞台「ロッキー・ホラー・ショー」で主演を務める俳優古田新太(56)を取材をした。

現在は舞台だけでなく、映画にドラマに引っ張りだこの古田だが、20代までは映像の仕事には興味がなかったという。「やる必要もないと思っていた。全然違う職業だと思っていたので。でも呼ばれるようになって、お金もらえるんだっていう。バイトでした」。

映像作品に前向きでなかったのは、目の前に客がいなかったからだという。「お客さんの前でやりたい。映画やドラマってどうしてもレンズ通してフィルムになって…もうフィルムじゃないけど(笑い)。上映館で上映されたり、テレビのブラウン管…ブラウン管も古いな…通してしかお客さんにいかないじゃないですか」と説明した。

「舞台俳優っていう職業を知る前はロックミュージシャンかプロレスラーになりたかった。それは、そこに客がいるから。お客さんがいるところで、跳んだりはねたりして、みんながわーっていうお仕事が好き」。

30代で熱量のある現場を経験し、映像作品への考え方が変わった。「ちゃんとやっている人もいるんだからなめてちゃだめだって。今は呼ばれた限りは頑張って良い作品にしようと思うようにはなった」と苦笑いで振り返った。

俳優業だけでなく、テレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」などバラエティー番組にも出演する。「バラエティーとかラジオとかって、放送作家とかフロアディレクターとかが笑ってくれるじゃないですか。オイラにとってはそれが客。ドラマとか映画とかは誰も笑わないから」。そういうと「えっへっへっへっへ」と豪快に笑った。

取材中、古田のしゃべりに引き込まれ、何度も爆笑した。目の前にいる記者ですら、古田にとっては、客なのかもしれない。