横浜流星「ひとつの覚悟持ち」銀髪に染め臨んだ主演映画への思い語る

映画「嘘喰い」ジャパンプレミアでカメラに向かって手を振る、左から佐野勇斗、横浜流星、白石麻衣(撮影・滝沢徹郎)

俳優横浜流星(25)が19日、東京・千代田区のヒューリックホール東京で行われた主演映画「嘘喰い」(中田秀夫監督)のジャパンプレミアに出席し、出演にあたっての意気込みなどを語った。

横浜演じる天才ギャンブラーの主人公、斑目獏が、日本の財政界、裏社会を支配する会員制の闇ギャンブル倶楽部「賭郎」で凶悪なイカサマ師たちに挑む物語。横浜は原作に合わせて髪を実際に銀髪に染めたといい「原作をリスペクトして、やるからには超えないといけないので責任感を持って。髪はカツラの案もありましたが、ひとつの覚悟を持つことからはじめました」と振り返った。

その心は他の部分でも表れ、ともに登壇した中田監督は横浜とのクランクイン前のやりとりも明かした。斑目は物事が自分のたくらみ通りに進んでいる時にカリカリ梅を食べる癖があり、台本にはそれに加えてハーモニカを吹く件も描かれていた。横浜は「ハーモニカが入ってくると、カリカリ梅の良さがなくなってしまう。ハーモニカは吹きませんと言いました」。中田監督は「良い意味で近年稀に見る頑固者で。『斑目はカリカリ梅だけが持ち物です』と言われました。3回くらい話しましたかね。あれで仲が深まって、初日、2日目くらいでバチッと前を向けた」と語った。

ジャパンプレミアには横浜、中田監督のほか、元乃木坂46白石麻衣(29)、俳優の三浦翔平(33)、佐野勇斗(23)、本郷奏多(31)、櫻井海音(20)、村上弘明(65)も出席した。トークでは作中にも登場する「死のババ抜き」とも言われる「ハングマンゲーム」にちなみ、お題を書いたカードを登壇者それぞれが引いて進行する場面も。横浜は「演じた役柄と最もギャップがあると思う人」を引き、やくざの組長で闇カジノを仕切るオーナー、鞍馬蘭子役を演じた白石を指名。「(白石は)すごく穏やかでニコニコされているすてきな女性なんですけど、蘭子は芯が強いというか、ドスのきいた感じ。正反対かなと思います」と話すと、隣で聞いていた白石も「私もそう思います」と笑顔でうなずいていた。