那須凜「自信持っていいよと神様に言われた気がする」読売演劇大賞「杉村春子賞」

第29回読売演劇大賞贈賞式で杉村春子賞を受賞した那須凜(撮影・小沢裕)

「第29回読売演劇大賞」の贈賞式が25日、東京・帝国ホテルで行われた。

新人を対象にした「杉村春子賞」には女優那須凜(27)が選ばれた。「アルビオン」「春の終わりに」「ザ・ドクター」の演技が認められた。

那須は「このような大変な賞に選んでいただきまして、本当にありがとうございました。一生の思い出に残る。私は父と母が、どちらも俳優をしていて、高校を卒業して劇団青年座に入団しました。昨年は6本の演劇に出演させていただいて、そのうちの3本が対象になりました」と、感激に言葉を振るわせた。

元夫婦の俳優大村未童(60)と女優那須佐代子(56)の次女。那須は「本当に信じられない。父と母の芝居をずっと見てきて憧れて、自信を持てずにいたけど、やっと自信を持っていいよと神様に言われた気がする。他人(ひと)のためにお芝居が出来る人になりたいと心から思います。何より女手一つで娘3人を育て、一番厳しい存在である母那須佐代子に喜びを伝えたい」と話した。