俳優磯村勇斗(29)が、カルトの世界と欲望を描いた「ビリーバーズ」(城定秀夫監督、7月公開)で映画初主演することが13日、分かった。活躍めざましい磯村が、実写化は不可能と言われた作品に体当たりで挑んだ。
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近年の活躍には目を見張る。20~21年にかけ映画6作、ドラマも20本近く出演した。勢いは今年も続いており、映画初主演が意外なくらいだ。
山本直樹氏の漫画が原作の「ビリーバーズ」には宗教、エロス、バイオレンス、ユーモアとさまざまな要素が盛り込まれている。宗教団体のメンバー男女3人が、無人島でプログラムに励む中、欲望がむき出しになっていく様が描かれている。オペレーターと呼ばれる男を演じた磯村は「初主演の映画が『ビリーバーズ』で良かったと心から思います。信仰があり、エロスがあり、不気味だけどどこか哀愁があり。とがっているこういう作品が大好きです。原作と脚本を読んだ時、この物語の世界を生きてみたいと感じました」と話した。
無人島での生活を描いているため、約1カ月かけて体重を10キロほど落とすなど、体のアプローチにも力を入れた。「健康的にやせたので負担は少なかった。やらなきゃという目標があったので頑張れた」と振り返った。
極限状態の男女3人。過酷な状況は映像からも伝わる。ぬれ場にも挑んだ。城定監督は「全身全霊で演じてくれた磯村さんの存在がなければこの映画は成立しませんでした」と話している。実は、企画から3年ほど動かなかった時期があった。表現をソフトにすれば俳優がやりやすくなるのではという意見があったそうだが、原作の世界観を守るため同監督は「譲りたくなかった」と話す。磯村がNGなしで引き受けてくれたからこそ、完成に至った。
磯村は「とにかく見てほしい映画が誕生しました」と自信を見せている。今後解禁される無人島で暮らす他の2人について「2人に助けられました。(解禁を)楽しみにしていてください」と話している。
◆磯村勇斗(いそむら・はやと)1992年(平4)9月11日、静岡県生まれ。14年から本格的に芸能活動開始。15年、テレビ朝日系「仮面ライダーゴースト」で注目、17年のNHK朝ドラ「ひよっこ」で全国区の人気に。昨年は、映画は「ヤクザと家族 The Family」「東京リベンジャーズ」「劇場版 きのう何食べた?」など、ドラマはNHK大河「青天を衝け」、連ドラ初主演のWOWOW「演じ屋」など。舞台主演作もあり、オールジャンルで活躍。